■阿蘇高岳北面・松が尾谷シャワークライム・・・中退
          〜転進−松が尾支谷〜北尾根−1001mピーク  
(2009.01-24)


 ■1月第4週末、前半から微妙な天候を繰り返した金曜からは中々の寒波が襲来しそうな予報。九州全土の日本海側を中心にまとまった量の積雪が期待できそうだ。
 特に北部九州の福岡県地方では10数年ぶり・?の積雪を観測、平野部でも住宅街のアチコチで雪だるまの出没と相成った。
 一方、内陸部の熊本・大分・宮崎の県境ではかなりの冷え込みが期待できそうで、それなら・・あの谷も凍て付く頃か? 阿蘇・高岳北面には鷲ヶ峰の聳える
 『高岳北尾根』 を挟んで右に赤ガレ谷、左に松が尾谷が何れも高岳東峰方面に延びている。比較的水量の多い松が尾谷が凍て付くにはそれなりの寒波襲来が
 条件だ。ならば、この度の寒波でどこまで凍っているのかいないのか・・? 今回の偵察メンバーは、バラバラちゃーちゃん、ちるちるミチヲ、ぶぅぶぅ綾吉に私。 
 出発時の仙酔峡駐車場の気温は −7℃・・・金物を触るとくっつく位の温度・・これならまぁまぁかな?  現地状況観測に出向いてみましょう。

■この週末の予定は土曜を阿蘇、日曜を大崩方面に出張る予定であったが、最新の現地情報で氷がイマイチ甘いとの情報を得た。宮崎最深部の偵察は次回にしよう。

●松が尾谷全景、中央のピナクルが鷲ヶ峰。 入渓直後は涸れ沢だがすぐに水流が出てくる・・流れ!? 清らかな水が縷々と流れる様は沢登りのようでもありますが。



■シャーベットのようなツララが付いているものの、水流はジャァージャァー流れている。防水装備を身につけてのシャワークライムだ・・って何で?!

●ずぶ濡れのシャワークライム                ●雰囲気はまるで沢登り                   ●じゃらじゃらのシャーベットと流れ


■ここもじゃらじゃらシャワークライム。                 ■暫くで関門過ぎてゴルジュに到着。。雰囲気は圧倒的で良いが・・・
    


■チムニー滝は凍っているか・?と思いきや、手前には深いヒスイ色の水をとうとうと湛えた深い釜が行く手を遮る。 10m滝もじゃらじゃら流れている。こりゃダメだ。
   
●アイゼン&手袋装着・・と言う条件下では、ボルダーグレード「6級」と格付けした ちるちるミチヲ、側壁をトラバース・・・滑ったら太もも位まで水没です♪

■じゃらじゃらと水流の流れるチムニー滝を目の前にしてしばし考えたが、これから先が急にバッチリ氷結してて、ガシガシ登れるとも考え難い。 側壁にザイルを
 延ばしても岩も脆そうだし、シャワークライムも満喫したので、ここで尻尾巻いて撤退! 

■さて、北尾根方面に延びる支谷に転進!イキナリやぶ漕ぎ・・やっぱ雰囲気は沢登りだ^^; 支谷の氷結具合は本谷より水流が少ない分ちょっとよろしいね〜=◎



■チャーちゃんベルグラのアイスクライミング決まってます。 ミチヲのガシガシバイルもよく決りました。この区間が今日初めての氷の感触でありました。


■これもあと少し発達すればね〜・これじゃ登れません。程なくしてヤブコギへやっぱ沢登りだ。急斜面を一登りで北尾根稜線の飛び出る。踏み後は無いに等しい。

     ■よし!1001m無名峰ニューピーク・ハントだ☆ 北尾根のヤブを急降下して赤ガレ谷方面へ下山する。中々赴き深い 松が尾谷支谷でありました。
                   




■阿蘇高岳北面・赤谷深部〜上部尾根乗っ越し〜赤ガレ谷下降 (2009.01-25)


■さて一夜明けた翌日・・・高岳北面の谷はまだまだ奥が深いようだ。赤谷にしろ、赤ガレ谷にしろその最深部や支谷には何か潜んで居そう。昨日も松ヶ尾谷を
 撤退したし、今日も宮崎方面はもう一つ氷結が甘そうとくれば少し奥地を覗いてみましょうか。

■さて、粛々と赤ガレ谷から赤谷へ進入〜 氷結具合は甘いが、 松が尾谷よりも良い。この違いは水量の違いか・・水量の少ない赤ガレ谷の方が早く凍るようだ。

■鬱憤を晴らすが如くガシガシ行きます。 ぶぅぶぅ綾吉っちゃんもガシッてます。  赤谷大滝でビレイ、スクリューの訓練。 ビレイヤーはちるちるミチヲさん。


■ちゃーちゃん華麗なるリードクライミング。ランニングスクリュー取るのは難しい。      ■ペルツアックスはこの二日間色んな物を叩きました・・^^;
 


■打ち込む綾吉、飛び散る氷・・                                     ■上部の斜滝帯から小滝へ。
 


■赤谷上部の短い滝でしばし特訓、アイゼンが思ったように決まり難いし、ちょっと立った滝はたちまち登り難い。そんな途中でスクリュー打つのは実に難しい作業であります。
 レスト用のアックスビレイ含めてまだまだ研究の余地ありあり。源流部滝でもしばしクライミング練習。 綾吉っちゃん我が腕のパンプにぶぅぶぅ言う。

  

■ミチヲは更に上部斜滝を詰めあがる。                              ■赤谷を俯瞰する。
  


     ■赤谷上部の尾根への登高。詰めあがる綾吉ちゃん。時間的にも頃合を見て境界尾根へ合流したい所だが、中々スンナリとは合流させてもらえない。
 

■上部尾根乗っ越して、ブッシュ&捨縄支点の懸垂下降・・・この後 境界尾根へ合流。    ■いつもの赤ガレ谷ラッペルポイント
 
 ■赤谷を分ける支尾根のトラバース地点。真新しいハンガーが打たれていた。
 
 
●このトラバース地点は雪や氷が少なければ、ちょっと上部を乗っ越し易いが、この状態では極めて不安定でスリリング。ランニングピンが無ければ泣きが入りそうだった。
 こんなに綺麗に整備してもらい どちた様かは分かりませんが、深く感謝申し上げます。我らもいずれ、どこかのエリアで何らかの整備協力をさせて頂きます♪


 ■赤ガレ谷2段滝。2段目は登れそうですが今日は勘弁してやろう (~o~)。 1段目のシャンデリアが発達してたら、、、これは困難な滝になりますなぁ〜・・^^;
 





 ■かくして無事に下山完了! 皆さんお疲れ様でした。 本来の目的であった宮崎方面への出張り
  が叶わなかったが、 初日の『尻尾巻いて退散 in 松が尾谷』 も 支谷登高では中々楽しい遡行
  も出来ました。アックスワーク、アイゼンワーク含めて、これから徐々に技術体得して行きましょう。 
  赤谷、赤ガレ谷の最深部にはまだまだ奥深いフィールドが多く 広がっているようですから、
  ぼちぼち覗きに行きたいと思います。 
  それではまた、荘厳なる白銀の世界でお会いしたいと思います☆

  次回は九州各地から、そして関西エリアから豪華ゲストをお招きしての火の国ランドツアーです♪
  晴天&低温を期待しましょ〜☆







■時  期  :  2009年1月24〜25日
■地  図  :  阿 蘇 山
■メンバー :  チャー、 ミチヲ、 綾吉、 沢グルメ





                                                                     
           
















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