阿蘇高岳・赤谷遡行〜赤ガレ谷下降(アイゼン訓練・2009年1月3日)



■皆さん2009年の幕開け!新年明けましておめでとうございます。 
2008年の象徴文字『変』が現すように、巷でも自然界でもちょっと
変わった出来事が多かったようです。その中でも我ら自然派諸兄の
感心は「異常気象」ではないでしょうか♪ とにもかくにも明るい話題に
期待したい2009であります。

さて、新年ショッパチの登山はどこへ行こうかと考えておりましたが、
昨年ちょっと調子を悪くしたアイゼンを新調したこの冬季、いち早く試し
に行きたい所・・・岩稜・固雪・氷地帯でトライアルしてみたい。 
とくればやはり阿蘇界隈だろうか。ちょっと時期的に冷え込みが甘い
ような感は否めないが、現地の凍結具合だけでも確認に行きましょう♪

・・と、思い立ったのが前日 2日の夜20:00・・・^^; ちょいちょいと
声かけてみた所、ミチヲがヒット☆ そこはかとなく趣深いミッチィの
家庭内事情を憂慮しながらもいざ出発!ミチヲも今年新調のアイゼンの
様子、チョイ前に仕立てた新しいハンマーも併せて試しに行きましょう。


■さて、この週末の天気予報は概ね晴れ。2日の深夜仙酔峡駐車場に到着した時の気温は−3℃、翌日の晴天予報を考えると内陸型の放射冷却で益々冷え込む事
間違いない!・・・と思いきや、未明から広がった雲で放射冷却ならず・・小雨交じりの早朝の気温は何と +1℃・・・^^; 暖かくなっとるやんけ! んなアホな。
仙酔峡の橋から見える滝の凍結状態がこれから先の氷瀑の凍り具合のバロメーターともなるのだが・・・見ての通りしょぼしょぼのツララ程度。これはちょっと厳しいかも
しれませんが、とにかく状況だけでも見に行きましょう!アイゼン訓練であります。


●駐車場から見えるこの滝がバッチリ氷瀑になっていれば期待も出来るが、これじゃダメ。関門まで歩き、赤谷から遡行開始。F1は氷も水流も無かった。



■ここも全く氷無し。アイゼン付けてのV級程度の岩登りだ。                ■次の次くらいからちょっと氷が出てきた。ちょっとだけね♪
 


■一蹴りで崩れ落ちるベルグラ・・・^^;                               ■それでもベルグラと岩稜の登高はアイゼン訓練には丁度良いが。
 
 



■そこそこの規模にはなている赤谷滝だが、凍結状態は甘い。 これぐらいならアイススクリュー操作の練習も出来そうだ。
 
 ■みっちぃ@かまきりさん サクサク登って来ました。
 



 
■アイススクリュー操作ばかりは、氷がないと練習できない・・^^;室内ジムも無ければ、土壁に打ち込むのも先が
 ネブレるだけでもったいない。 不安定な状態で、左手アックスビレイをとって確実にスクリューを打ち込むのだが、
 これまでの経験から、1回転目で決まらない時、スクリューの持ち替えが難儀するかも。 まぁ、ここ九州のアイス
 では何とかなるだろうが、ホンチャンのアイスエリアではそんな余裕は無いだろう。そこで今回試してみたのがコレ♪
 
                    


 ●あらかじめ細引きスリングをスクリューの根元にタイオフしてスクリューオルダーに装着しておく。ホルダーから
 取り外す時スリングに手を通してからねじ込む。持ち替えも安心で、落下防止にもなるし、途中までしか入らなかった
 時はそのままタイオフで使う事も出来るか。 この場合の結び方は 『スリップノット』 が具合が良いみたいだ◎
 いかなる技術でも備えこそが大切・・なのであります。



■大滝越えて赤ガレ谷を分ける尾根へ登るが、ここの火山灰土質の泥付と、ガレ石が全く凍っていない・・^^;夏場と同じようなガラガラで雪も付いていない。

         ●ここから上は泥付や岩石帯の登高となるが、これでは落石の巣となって危ない。このエリアが凍土にならなるまでお預けだ☆



■赤ガレ谷分岐尾根を越えて、赤ガレ谷を下降する。 途中一箇所の懸垂ポイントにはハンガーボルトの立派なラッペルポイントが作ってあった。


 ●赤ガレ谷をサクサクと下降して、赤谷に合流〜そのまま仙酔峡駐車場に到着。≒5時間強の行動でした。 1月始めとしてはちょっと凍結状態が甘いこの日でしたが
 岩稜地帯のラウンド訓練にはなったかな。 ミチヲさんも久々のアックスワークが決まっていたようです。今日は早めに帰る事になるなぁ〜と思いきや、何と高速道路が
 植木から先九州道上りが大渋滞! 通常なら1時間もかからない所が4時間30分・・・^^;みっちぃ長い道のりお疲れ様でした!
 それではまた、寒波に合わせて参りましょう〜♪



    ■DMMプレデター・ハンマー                                        ■グリベル G14
                     
 ●今回のようなもろい・甘い氷の場合、アイゼンは殆ど違いを感じないけど、アックスの違いは否めなかった。 アックスのピック部分を薄く研ぎ上げた物と、
  全く研いで無いものを比べたが、その違いは一目瞭然。前から使っているカシンのアックスは細く薄くツヤツヤに研ぎ上げているので、決まりやすく氷が割れない。
  今回初おろしのDMMアックスは 全く手を加えずに使ってみたが バリバリに氷が割れてしまう。 新しくてもピックの上下・先端を薄く研がないと決まり難く
  割れやすい。 これで長いルートを登ると 一発で腕はパンプするだろうね・・・ 赤谷でよかった♪






■時  期  :  2009年1月3日
■地  図  :  阿蘇山概念図
■メンバー :   ミチヲ、 沢グルメ






                                                       






























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