〜桜咲く早春の渓〜 
大岩屋谷〜時雨岳- 銚子笠〜金山谷方面下降 (2009年3月20〜21日)

■2009年3月、観測史上最も早いソメイヨシノの開花宣言が出た九州地方でした。その後一旦寒波が襲来するもののすぐに温暖な気候に戻り、18日頃の昼間、
 車内温度計は 『26℃』を指す始末・・・^^; そのデジタル表示を見た後・少し記憶も途切れ途切れなのですが、気がつくと「沢靴」を手に持って恍惚の表情
 を浮かべていたのであります♪ 20日からの連休、早春に相応しい沢・・足元を軽く濡らす程度で、赴き深い脊梁山地の奥深くを散策できる癒しの”沢旅”・・♪
 そんなうたい文句に誘われたお気の毒な・・・ではなく純粋な方々、今回のメンバーは ちるちるミチヲ、に復活の綾青龍!
 桜咲き乱れる早春の渓で今年の沢初め神事、粛々と執り行うのであります。


■椎原村再奥地、不土野地区。上椎原ダムのバックウォーターである不土野川を遡る事しばらく大岩屋谷が出合う。人通りもまばらなこの地区ではあるが、
今は春の盛り! 道の両側には桜が咲き乱れていた。道路沿いの空き地で身支度を整え、大岩屋谷まで歩いて戻る。新春の渓流から脊梁山地の山々を巡りましょう。



■大岩屋谷入渓、冷たい水だけど温かな気候なので心地よい♪                 ■で、いきなりじゃぶじゃぶ遡行!
 



■夏ならガッと泳ぐところでしょうが・ヘツリ気味に。                        ■昨場所は全勝優勝の復活横綱・綾青龍
 



■時折出てくる滝は全て直登可能!             ■ゴルジュっぽい滝!水圧が凄く足場も無い!抜け口がスローパー!ミチヲ強引に突破!
  
 ■盛夏の思い切りが無いし、水中スタンス見つけ切れなかったら登れませんでちた♪
    



■クレーンの二丁吊りよろしく、激流から抜け出してきた綾吉っちゃんはお助けスリング2本使いだ♪  
  


■この区間が一番の連瀑帯だったかな。2段目は水量凄まじく右岸巻き。   ■続くネジレ2段は左の大岩を登れそうだったが、ここも右岸を巻いた。
  


            ■この谷最大の滝の前で 爽やかにポーズ★ ・・・ 夏じゃないんですけどぉ=♪
            



       ■連瀑帯を越えるとそこは一旦 春の小川状態の渓となった。 左岸には布袋竹の林が広がっていて山桜が綺麗に咲いている。しばしのんびり遡行する。
                       



■谷は少し狭まって軽快な小滝の連続区間となる。フリクションを効かせて越えて行く。
 
 ■常に水心から正道を突き進む綾関
 



          ■この次の滝の右岸を巻き上がると、谷は二股となり両岸が大きく開け、快活な渓になった。 そろそろテンバを見つけましょうかね。
 



■上の二股・左股のこの滝の上部に 狭いながらもそこそこのテンバを確保! 中々の居心地ではないでしょうか◎
 

  ■時間も16:30を回ってきて、そろそろテンバ適地の確保をしなきゃいけない
  のだけど、だんだん両岸の傾斜も増して行く・・下流部の方にはいたるところに
  テンバ適地があったのだけど、源流部はそうはいかないようだ。 
  そこそこの所で手を打たねば。 源流部の二股の左股にまぁそこそこの場所を
  確保、今夜はこれにて行動終了!

  いやいやほんの出来心で足を水に浸すくらいのつもりでおりましたのに・・結構
  まじめに沢登り満喫できましたよね♪下流部は植林帯がチラチラみえていたけど
  源流部にくるとそこは完全な原生林。流木もそこそこ集まりそうなので焚き火も
  出来そうですよ。

●ひとまず皆さんお疲れ様でした! 沢初め in 脊梁山地は中々の谷でした。今回の周回コースは春先か秋口が、どちらかに行ってみたいなぁと思っていた地域でしたが、
渓谷の雰囲気は想像以上に良い感じだったと思います・・困難な場所は無かったしですね♪さて、今夜の寝床も決まったしまずは乾杯♪ひと段落ついたら焚き火の出番! 
辺りに小枝や落ち葉が多いので意図も簡単に火は熾った。しばし焚き火の周りでのんびり過ごしながら至福の時間を過ごしましょう 夜の気温は5℃で深夜は3℃くらい
まで下がったかもしれませんが夏用シュラフで十分でした。勿論下には軽量ダウンセーターは着てましたけどね。谷から見上げる夜空にはそれはもう恐ろしいくらいの
満天の星空・! 夏には見れない星座も見える。ヘッデンを消してしばらく星の瞬きを見ていると・・だんだん睡魔も襲ってきて・・それでは皆さんオヤスミナサイ☆ 


●原生林の中のテンバ。            ●丁度良い火力の焚き火もできた!       ●パンツを乾かすミチヲ・・普通のパンツであります。




■翌日朝! 快晴☆ 気分良くスタート。                                ■滝もガリガリ直登の綾吉っちゃん♪
 


■広い谷にまだ冬枯れの林と青空がまぶしい☆           ■だんだんと源流の様相になってきて、そろそろ右側の尾根に這い上がろうか。
 


■薮尾根の取り付きは笹薮も枯れて、急斜だがとても歩き易い。原生林の中暫く詰め上がると濃い笹薮が出てくるが右に左に薮の浅い所を見つけながら登れる。
 


■山頂間近にはカルスト状の斜面が出てきて一面の芍薬群生地だった。 蕾も少し膨らんできてるかな? オニシバリもアチコチに咲いていた♪



■笹薮、カルスト斜面を抜け、広大な台地に出たら山頂はすぐそこだ。        ■ひょっこり飛び出した時雨岳山頂。 ニューピークです!
  


■時雨岳を越えると快適な原生林の中、気持ちの良い縦走を満喫。正面には銚子笠のピーク!行動食の権威・綾吉さまのメニューは高級チョコパンでありました。


■白鳥山山頂で吟ずるミチヲ ・・・ あると思います。


 ■白鳥手前の分岐で、まだ白鳥山に行った事のなかったミチヲのみピストン登山!
  ダッシュで登ってきた。 この白鳥往復の区間のどこかで、ミチヲさんのヘルメットが
  無くなっていた・・2重ロックしていたのに落ちたみたい。

  色は紺色のカシンのメット。連絡先も明記されております。拾われた方は
  ご一報頂くと幸いです。 何卒宜しくお願いします。


■白鳥山分岐から先、更に快適な原生林で両側の展望も良くなる。銚子笠までの道のりは快適そのもの!コチラ方向は無名ピークが連なる薮尾根・次回のお楽しみ?
 
 ■銚子笠山頂! 伝説の ゲ●マックさんポーズ!
 


■銚子笠山頂からは東斜面の薮を漕ぐ。最初は転がりそうな急斜面を立ち木いすがりながら暫く下りると、ソマ道が出てきた! これを暫く伝う。

■ソマ道を伝うこと暫しで地図にある林道に接近した為、そこから更に東斜面の薮尾根を下る。大規模な伐採地が見えるとそこに林道が走っていた。

●作業用の林道を下りに下って舗装路に脱出!ここが不土野集落なんだけど、ここからもまた暫くは舗装路歩き・不土野小学校が見えたら車まですぐだ!



■不土野集落奥地にある豆腐屋さん『盛田屋」きっと美味しいだろうと思います♪


 ■早春の渓・脊梁山地へ分け入る大岩屋谷遡行から無事下山!皆さんお疲れ様でした。
 お天気にも恵まれたこの2日間、春の渓流にはヤマメの姿も確認できましたが、この谷は
 禁漁だそうです・・・ まぁそんな事はどうでもいいですが・・^^;
 もう少し後の季節だったら、山頂直下の芍薬畑は凄い風景になってるだろうなぁ〜と思い
 ます。足の踏み場も無くなるのではないかな。
 今年は例年よりちょっと早い沢初めでしたが、爽やかな原生林に、満天の星空も拝めて
 最高の開幕戦となりました。 皆さん、今年も安全第一で良いシーズンを過したいですね!

 それではまた、未知なる渓でお会いしましょう♪ ごきげんよう◎




● 今シーズンのワンポイント沢グッズチェック ●


■今回私と綾吉の足回りは、あの!S1/C4ソール・ニャニオニア2・K.Iさんにご手配して頂いた逸品!ミチヲのステルスとの比較でも出来るかと楽しみに入渓! 
 例年より早めの沢解禁の裏には実は早くこれを試したかったのでは・との噂も♪実践での感触・まず第一印象は「とても履きやすい靴。サイズがピッタリだった
 せいか、バックルをしっかり締めこんで履いてみると、踵の遊びが全く無いのにつま先付近にとても楽♪全体的に軽い&しなやか&フリクション良いの印象でした。 
 ステルスが派手に滑りそうな極端なヌメリにはやはり滑るが、これまで2シーズンをステルスラバーのみで過ごしきた経験から言うと、靴としての仕上がりが
 かなりGOOD !やはりクライミングの本場 FIVE TEN社が手がけただけのものはあると感じました。今回の山行では、沢登りに縦走、そしてヤブコギと言う 
 ジャンルをこなしてきたわけだけど、どの場面でもキャニオニア2は良く対応してくれた。もともとS1/C4ソールはファイブテン社のアプローチシユーズの
 ソールに採用されているだけあって確かに乾いた岩でも強かった。 下山中の長い林道歩きの時に感じたのはステルス底よりもソールが厚いので、
 足裏への負担が軽減されているかな? 後は今シーズンを通しての耐久性にも期待したい所だ。 K.Iさん、 S.Kさん、大満足の靴でした!
 ありがとうございました。









■時  期  :  2009年 3月20〜21日
■地  図  :  不土野
■メンバー  :  ミチヲ、 綾吉、 沢グルメ







                                                      





       





























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