五色谷 〜 丸笹山  南郷村・渡川源流   (2009年4月12日)

■いやはや4月上旬と言うのに、暖かいの何のってそれはもう「麗かなお天気」を通り越して暑い暑いの真夏日まで記録してします始末!南国九州はもうすっかり桜も
 終わり、夏の花へと移ろい行くのであります。 3月の末頃にアケボノツツジの開花宣言が出た地域もあるとか・・・ 何か全てが一月ほど早まってきているようです。
 さてそんな中、沢シーズン当初に訪れたいと思っていた地域、福岡からは本当に遠い、近くに矢櫃谷の文字も見え隠れするほど遠い南郷村の渡川源流の谷に
 向う事となった。ずっと前から気にはなっていた谷なのだがいかんせん遠いのと下山をどうするか・・谷にちゃんと水があるの・・?など不確定要素も多そうな地域だけ
 あって中々チャンスに恵まれなかった。 しかしながら目指すピーク『丸笹山』 と言う山も 実にマイナーで魅力的だし、三方山のお隣とくればきっと稜線に広がる
 原生林も素晴らしい筈だ!春の終わりから新緑前に歩くには最高の尾根筋ではないだろうか・・との甘い文句に誘われた今回の被害者・・・じゃなくて参加メンバーは
 実に2ヶ月ぶりの山行参加となる ガリビエール@チャー、 トナカイ@天唐、 ハバネロ@ミカン、 替え玉一丁@綾吉、に私の5名。
 前日の夜に福岡出発〜五ヶ瀬から国見トンネル越えて、中山峠のトンネル出口付近で仮眠・・近くまで来ていたつもりだが、現場までは更に1時間以上かかりました。


■上渡川・門田付近の集落にある公民館広場に車を停めさせて頂いた。ここからしばらく五色谷沿いの林道を歩いて堰堤を越えた辺りで入渓。お神酒をあげて遡行開始!


■水質はまずます! 中々美味しい水だった。 谷には直登可能な小滝クラスが連続する。  ■ちょっと滑りやすい滝を登るミカンさん、綾吉っちゃん♪
 



■昨年の同時期に比べるとぜんぜん暑い・・^^;                      ■積極的によじ登るチャーさん@少年野球監督☆
 

 



■実に雰囲気の良い区間です。                                  ■いつもよりだいぶ水量が少ないようだ。
 



■滑らかに流れ落ちる大滝・・・ 五色谷大滝と言う名がピッタリか!             ■一段目のテラスで1ピッチ切る。
 


 ■タイブロック、マッシャーでのフォロー
 



     ■2段目を見る・下から見るより傾斜が急だ!ここからトラバースして左岸スラブを登ろうと思ったがヌメッて困難・・このまま右岸のブッシュコンタクトラインを登る
     
     ●登攀ラインを読む 替え玉2玉@綾吉



                      ■五色谷大滝を越えてしばらくすると突然地図に無い林道が谷を横切る! なんじゃこりゃ〜! 
                     



■林道の上流からは完全な原生林へ!10mちょいの滝だがちょとイヤラシいので右岸巻き   ■徐々に傾斜が増して行くが困難な滝は無く全て直登可能。
  



■小滝の連続区間はやっつけ仕事!チャーちゃんクラックライン登る。  ■トナカイ天ちゃんも渾身の登攀。       ■綾吉っちゃんはヌメルスラブを強引に♪



    ■サワグルミの乱立する絶景ビュー区間☆
    
   


■沢は源流となりもったいないくらいの原生林が広がる・・ブナ、ヒメシャラ、サワグルミ♪   ■日差しもあって楽しい原生林逍遥〜 思わず笑み◎
 
 
 



■水も涸れ、転がりそうな急斜面の尾根筋を立ち木にすがって詰めあがること一息で・・・   ■主稜線に飛び出した!ブナの茂る見事な稜線!
 



■いい感じ! 丸笹山山頂〜☆
■無事に丸笹山山頂到着! ここまで5時間の遡行でした。皆さんお疲れ様です!
 五色谷は途中に大滝ともう一つ10mちょいの滝がある以外はとても穏やかで、楽しく遡行を
 させてくれる癒しの谷(?)だったかな♪ 下部には植林帯が見え隠れする区間がありましたが、
 上部は見事な原生林!しかも沢詰め部分で気になってた笹薮も無く、快適な林を詰め上る事
 が出来ましたね!

 福岡から遠い南郷村の奥地の、実に渋いマイナーピークでしたが、山頂付近のブナ林は
 一見の価値ありだと思います。
 この日はちょっと霞んでいたので遠くまで見渡せる・・と言うわけには行きませんでしたが、
 南面・北面方向の展望は かなり効きますよ! おそらく屏風滝近くの林道沿いに一般道も
 あるはずです。 機会があれば一登アレ♪

 さてこれからも今回のお楽しみの一つ・下山方法の検討だ。 山頂から西方向には一般登山道が
 通っているようで、これを伝えば樫葉谷上流の林道に出る筈だ。このルートだと車帰着までに長い
 林道歩きが待っている。 一方、山頂から東方向には実に見事な尾根が通っていて、境界調査の
 テープ痕や杭がチラホラある・・・しかしどこに向っているのかはわからない。 五色谷沿いに走る
 東方向の尾根筋を拾って徐々に高度を下げ、五色谷左岸上にある林道に脱出するのがスマート
 かもしれない・・・やっぱり薮尾根&ルートファインディングが良いかな◎

 まずは東に向いて、1246mピークから1012mピークを目指しましょう!




■この東方向に延びる尾根は僅かに踏み跡もあって広い尾根筋で、テープ痕もポツンポツン・とある、非常に快適この上ない尾根! こんな広々としたテンバ適地もある★
 


■広い樹間の林は緩やかに下り、ブナ、アセビ、ツガ、赤松。。そして三つ葉つつじにコブシ、アブラチャンも咲く 天国のような尾根だった! どこか鼻歌交じりに 
「こんなに快適に下って良いとかいな〜」 と思わず口をついて出るが・・・ やはりそうは甘くない。 

 
●この後1246mピークらしき頂点を越えて進むが、進行方向右手の薮が少しウルサクて左寄りに巻いてしまう箇所がたびたびあった。その都度修正していたつもりだったが
 浅い踏み後や地形を見ながら自然に下って行くうち、目の前にピーク交じりの稜線が見える・!?振り返って右手方向を見るとそこには尾根が走っていた!?そんなバカな・
 下山を予定している尾根を忠実に辿っているのならば、進行方向右手には 常に五色谷へと落ちていく斜面か、なだらかな地形しか無い筈・・尾根が見えるわけがない。
 『間違ったみたい〜♪ ちょっと登り返すよー!』 ・・・ 『早めに気づいてよかったねぇ〜♪」 ・・・ と、この時までは平和だったが。


■『下山尾根地形図』 どこで間違ったか検証。

■まず、我々の今回の下山予定ルートはこうだ。 丸笹山山頂から東に延びる尾根を拾って緩やかに下り1246mピークを経て1012mピーク方向に
 進む。すると標高1050m地点に差し掛かった場所の南斜面が緩斜面となりそこに林道が最接近する。この林道を拾ってしばらく下り更に真南方向
 の薮を急降下して五色谷入渓点へ戻る予定だった。

1.山頂から下降を始めた尾根筋には踏み後も、杭も境界調査のピンクリボンも点在していて、しかも展望も効いるので、最初に方向性とコンパスを
  合わせておけばあとは道なりに行けそうだった。 この時点で「今回の下降尾根は楽勝♪」・・と思った事は否めない。 油断しましたね。

2.1246mピークの付近では少し南方向の薮がうるさかったが、さほど気になる事のものでもない。しかも踏み後は微かに続いていて疑うこと無く
 尾根筋を辿っている・・と思ったのだが、この尾根は自然に
 「Aコル」 の方向へ誘われるのだ。 Aコルに進入してしまって正面に見えた稜線は
 木裏谷対岸の「落石山ピーク」から派生した尾根で、右方向に振り返ったときに見えた尾根は
 『Bコル』 だったのだ。
 恥ずかしながら、間違ったことが分かった時点で初めてこの1246mピークが複雑に支尾根が入り組むジャンクションピークだと気づいたのだ。
 そして、この時点で右手後方に見えていた 
『Bコル』 を、本来辿るべき予定の尾根、1012mピークへ向う尾根だ・・と認識していた。

3.登り返して本来の尾根に戻ろうとしたが、やはり1246mピーク付近の南東方面は薮が濃く見通しが効かない。この辺りだと見当をつけて下降尾根
  だと思っている尾根に乗った。 ここにも明確な踏み後が有ったが、下降を始めてすぐに下る方向が違うのに気づく。東南に進まなければならない
  尾根の筈が北東に向いていて、しかもまた右手方向に尾根が見える! こりゃいかん・・・ちょっと頭を冷やそう。 時間も17:00回っている。
  天唐さんはこのままどこかに下りたそうだったが、このような状況で安易に高度を下げる事は最も好ましくない選択である。 冷静に考える。。。
  今いる場所は1070m付近で更に、右手に尾根が見える・・・その間に切れ込んでいる谷は、磁北線を計算に入れて真東に下っている。 
  と言う事は 現在地は
『Bコル』付近で 右手は『Cコル』に違いない・・・と確信に近いものを感じた。

4.『Bコル』を少し登り返し気味に谷に下りて詰め上がり、『Cコル』の1100m付近をトラバースで越える。そして一番高い地点まで出てくると、ここにも
 明確な踏み後が有った。 読図に間違いなければこの付近の南面に緩斜面があって、磁北線上の真南に向えば林道がある筈だ! 地形的に合致
 する場所があって、南に向うと・・・ 林道が走っていた! よかったね〜。^^;


  ■取り敢えずは林道に脱出して一安心! しばらくは林道を歩けるがまた最後は南斜面のヤブコギだ・・時間も18:30を過ぎてるが、ココまでくれば大丈夫!
    林道を下りながらしみじみと 
『やっぱ下りの読図、緩斜面のジャンクションピークの読図は難しいねぇ〜』・・と、チャーさんと話しながら行程を振り返る。

      

●五色谷〜 丸笹山界隈の花々

●ミツバツツジ・・??かな?                ●コブシ                               ●イシナシ



 ■いやはや、一時はハラハラしましたが無事に下山完了!皆さんお疲れ様でした! 
 最後は19:30を回ってヘッデン点けての残業となりましたが、登り5時間、下山4時間半の
 行程は良い経験だったと思います。 五色谷そのものは沢登りを満喫できるぅ〜〜っと言う
 感じではありませんが、 滅多に登らない丸笹山を面白いルートから登ると言う観点からは
 最高の谷だと思います。 あの五色谷大滝は本当に美しい・・九州美瀑百選に選ばれるんじゃ
 ないかな♪ 特に、標高1100mを越えた付近からの原生林は見事!であります。
 皆さん機会があれば是非、丸笹山に登ってみてくださいね・・・一般ルートが良いと思いますが♪

 さて、今年の初沢の面々もいましたが、今回の五色谷は登りも山頂も下りもとても味わい深い
 趣のある山と渓でした。 まぁ、下山でちょっと残業になっちゃったのはありますが、長い沢人生
 そんな事もありますよぉ〜 ごめんね、ごめんねぇ〜〜♪

 それでは皆さん、また未知なる渓でお会いしましょう。 御機嫌よう◎
 





■時  期  :  2009年 4月12日
■地  図  :  日向大河内 ・ 神門
■メンバー  :  天唐、 チャー、 ミカン、 綾吉、 沢グルメ





                        

                                                        
 

































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