鹿納谷ゴルジュ   (2009年8月29日)
2009年8月ラストの週末、京都の山友を迎えての合同山行 in 宮崎の予定だったのだが突発的要因で急遽中止に!残念でしたが、また次回を楽しみに♪
当初の目的先はまた次回にとっておくとして、次点候補にあがっていた綱の瀬川支谷”鹿納谷”に向う事にした。
頭巾山・日隠山〜釣鐘山を挟んで東西に位置する日之影川と綱の瀬川は、何れも九州の代表的大河「五ヶ瀬川」の支流。その両方の支流に「かのう谷」と
呼ばれる谷が存在する。日之影に存在する「かのう谷」は「嘉納谷」とか「かあの谷」とか呼ばれており、トッキン岳に突き上げる名渓である。
網の瀬の「鹿納谷」はその名の通り鹿納山に端を発しスラブ花崗岩を滑り落ちる鮮烈な流れは、この地域、大崩・祝子界隈の沢を代表するゴルジュ帯を形成、
特に下部ゴルジュ帯はこれまで遡行者を苦しめてきた。当然、私も苦しめられてきた一人だ。
さて、今回久々の鹿納谷に突っ込む面々は、ミチヲにテツカッパ、綾吉@お気楽ラッコ、マスモ、マツジュンに私の6名。 夏休み最後の週となるとなる沢紀行、
『積極的遡行で水と親しむ』 をモットーに、いざ参りましょう♪

■谷に降り立つ寸前に懸垂下降となる。          ■鹿納谷の合流点に出た。                 ■鹿納谷に侵入〜遡行開始!

■いつものように金曜夜福岡を出発、網の瀬川界隈で野宿を決め込み、翌朝鹿川に移動する。今回の入渓パターンはこうだ。大崩山の宇土内谷登山口へ向かう
 比叡山林道をに進入し、宇土内谷登山口の1Kmほど手前の薮を宇土内谷に向かって下降する。比較的緩斜面を考慮しての下降点だったが、降り易い箇所を選んで
 下っているうちに、浅いソマ道があった。木々の隙間から対岸が見えるのだが そこにはまさに鹿納谷の深い切れ込みが垣間見える。沢に降りる手前が懸垂下降と
 なったが、ドンぴしゃり!鹿納谷の出合いに出てきた・・・が、ショック!!! 宇土内谷本流に出来立てのホヤホヤの見事な堰堤が連続で完成している。。。しかも、
 堰堤建設のための立派な作業道が谷にまで通じていた・・・薮尾根を下降する事もなかったわけだ。 ちょっと興ざめしながらも気を取り直して 対岸に差し込む
 鹿納谷に侵入する。さて、これから遡行開始だ。


     ■入渓早々から色々させられる。 ダブルショルダーで乗っ越し。!続いて長い瀞の先にツルツルの滝がかかる!ミチヲ泳ぎで先陣突破!
    

■長瀞の先の乗っ越しは左岸を人工で越える。                       ■続くスラブ滝も左岸からの乗越し。
  

■マツジュン人工っ越し。                   ■続いてもショルダーで越える。              ■白い花崗岩が圧倒的!


■大釜を泳いで取り付くマスモさん、マツジュン

            ■実に見事なチムニー滝・・抜けのシャワーを快適に綾吉っちゃん!
            


■マスモさん滝登攀し。                                      ■白い大岩の詰まる渓を遡行する。
 

 


■釜二つ付きの「くの字滝」 手前を軽く泳いで滝の右岸に取り付き、クラック伝いに上部に抜け切る。支点2点、効果的なリズが多い。ミチヲリード。
 


■タイブロック、ロープマンでフォローする。                ■続いて大釜付きの直瀑を泳いで偵察するテツカッパにミチヲ。。ここは右岸を巻いた。
 
 ■快適なゴルジュをチムニーで。
 


■印象的な廊下・・ラッコ泳ぎでもヘツリでも自由自在!                     ■遡行記念写真☆
 


                 ■続いても釜付きの滝、テツカッパに取り付きまでザイルを引いてもらう。 安全に全員登攀。 
 


■綺麗な渓相だ。                                           ■ちょっと嫌なトラバース・・カラビナスルーで横断
 


      ■エメラルドグリーンの水を湛えた大釜付きゴルジュ滝
      


■ここはフリクションも良く効き、快適に通過できた。                   ■スラブをへつりながら遡行に耽る。
 




            ■渓が開けてくるとゴールも近い、程なくして前方に林道が見えてきた。 この階段状のスラブを詰めあがると林道に飛び出す!
 



      ■比叡山林道に飛び出して、入渓地点まで下る♪               ■今宵もクライマーズハウス「庵・鹿川」に一泊、楽しい一晩となりました。
             

  ■鹿納谷の核心部を無事に遡行抜け切り、皆さんお疲れ様でした!やはり鹿納谷のゴルジュは今だに健在でした。 下部の圧倒的なツルツル壁には昨今、
  リングボルトにRCCがが整備してありました。 お陰で快適に乗り越す事が出来ました。 

  この鹿納谷は祝子川、宇土内谷と並ぶ花崗岩スラブの発達した谷で、独特の存在感に満ちています!参加の皆さん水との戯れで沢登りの醍醐味を満喫
  できたでしょう♪  只一つ残念だったのは、宇土内谷本流に高層建築のような巨大な堰堤が連続して建築されてしまった事と、鹿納谷の右岸にも立派な林道が
  延びていた事・・・ それらの原因かと思われる土砂の流入が増えたように感じました。 宇土内の堰堤は返す返すも残念です!
  さて、何れにしても今回も見事な花崗岩スラブの沢を安全に楽しむ事が出来て何よりでした。 

  それでは皆さん、また未知なる渓でお会いしましょう♪ 御機嫌よう◎




 

■時  期  :  2009年 8月29日
■地  図  :  大  菅
■メンバー  : マスモ、 マツジュン、 テツ、 ミチヲ、 綾吉、 SG




 
                                                      
























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