阿蘇高岳・赤ガレ谷左股〜 北尾根基部フランケ(仮称)    (2010.01-17)

 ■遅ればせながら今年の新年初登山、諸所もろもろの事由でやっと出かけることが出来ました。日本列島を一面の銀世界に変えるような
 大寒波が襲った先週一週間、南国九州では鹿児島市内でも積雪を記録、雪にナイーブな九州の交通はマヒしてしまいました。
 しかしながらこの週末からは荒れたお天気も一転、穏やかな晴天に向かいつつあるようです。 将にリハビリ登山にはもってこいの好条件の中
 今回向かう先は阿蘇高岳北面・・・ 今回リハビリのご指導を頂くのは チャー先生に綾吉婦長に患者一号の私の三名。阿蘇の懐に食い込んで
 山勘を取り戻しましょうかね♪


■仙酔峡の滝は中々の凍結状況だった・・・期待もてるかな? この日は霞みもない澄んだ空気で久住連山が綺麗に展望できた。関門〜赤谷からの侵入だ。



     ■下部の小滝は全く氷無し。 三つ目くらいからちょこっと凍結が見えてきた。氷の無い岩登りの方がかなり厄介だ・・側壁の氷は発達してるのにね〜♪
 


■三段滝はまぁまぁの凍結状況・・・リードのチャーちゃん。                 ■フォローで綾吉婦長がガシガシ登る。
 


■三段滝落ち口の綾吉婦長。


■通称『赤谷三段滝』は 数十年前に崩落により1段目が埋没してしまったが、
今年は更に下部が埋まっていた。目測では3mくらいは短くなっていたのでは
ないだろうか。三段目の大きな落石も昨年までは無かったし。。。
ひょっとしたら下部の崩落でまた三段滝が復活する日もあるの・・かな?


■境界尾根への登り。。。ココも雪・氷が少なくて難儀する。                 ■尾根を跨いで 赤ガレ谷へ侵入〜 ここから岩稜雪面登高になる。
 


■さすが北面の谷・・快晴でも日は差さないのでお陰で暑くならなかった・^^;       ■赤ガレ谷を淡々を詰め上がる。
 
 ■左股の急な雪面なるも、所々クラストしている箇所もあり概ね快適な登高。
 



■クラストした雪面にツァッケが決まる・・・このまま縦走路まで続けばいいのにね♪    ■かなり標高を稼いだところで、壁に当たる。
 
 ■左股中央の沢筋から正面の壁を目指す。
 


■正面のスカイラインは鷲ヶ峰からの北尾根。 このフランケに活路を求めよう。

■遠め目で見ていると、傾斜もそこそこで簡単そうな
壁に見えたがどっこい、取り付き点に立ってみると
中々突っ立っている壁だ。
中央から少し上部にバンドが走っているようなので、
アレに繋げば抜けれるか!? 下部岩壁の中央部から
チャーちゃんリードで取り付く。

 
●1ピッチ目:チャー・リード(W級上  25m)
 簡単そうな取り付きに見えたが、いきなり難しく思えた。
 中央から右のカンテに移り込む辺りがとても微妙で
 困難・・・アイゼン&手袋での登攀、フォローの私には
 充分にX級クラスの手ごたえであったが、
 リードの意見はW+でした。 ランニングは全て脆弱
 なブッシュで3箇所、ザイルの流れを考えてピッチを
 切った終了点にはそこそこの立ち木があったので
 安心してピッチは切れたようだ。



 
●2ピッチ目:SGリード(V級下 15m)
 1ピッチ目終了点から、ほぼ真横へのトラバース。
 ランニングは出だしのブッシュしか取れないが
 一段乗りあがる場所に何か欲しい・・で、ハーケン
 1枚打つも 気休め程度しか効いてない。
 手掛りになるホールドは豊富なるも、どれも信用は 
 出来ず、支える程度に留める。このホールドが信用に
 値するのであればこのピッチはU級程度であります。
 エイヤー!で抜け切った所が、北尾根縦走路基部。



■1ピッチ目の核心、この移り込みは肝を試される・・リードの集中力が必須かも。 移った後も微妙で、このリッジを直上するがかなりのランナウトで精神衛生上悪い・^^;
 


■2ピッチ目のトラバース・・若干 体を放り出しめに乗り込むが、然程難しくは無い。  トラバース終了点間際の数歩がちょっとイヤラシイかな・・綾吉ちゃん?
 
 ■出た箇所は北尾根の核心を過ぎた基部の辺り・・後は淡々と主稜線へ登る。
 



         ■最高の天気の中、無事に高岳西峰付近へ到着! 背後の九重連山が綺麗に浮かび上がる! 皆さんお疲れ様でした♪
        



■高岳主稜線から仙酔尾根を下山・・・いつ下ってもこのバカ尾根の下りは辛いね〜^^;


■今年の初登山、リハビリ登山・・と四の五の言いながら天晴れ日本晴れの快晴の中、
  皆さんのお陰で最高の登高が出来ました! お疲れ様でした。
  この日の快晴度合いは・・ここ数年では一番の澄み切り具合じゃなかったでしょうか。
  
  この日、大堂海岸でクライミングを楽しんだ仲間もいましたが、青空に映える白亜の
  大岩壁は圧巻! それは凄まじいほどの絶景クライミングだったようです★
  もうちょっと登れるようになったら是非行きたいエリアですね♪
  
  と言う事で今シーズンも何とか始動できましたので、ボチボチと細々と山登りに
  親しんで行きたいと思います。 皆さま本年もどうぞ宜しくお願いします。

  それではまた、白銀の世界でお会いしましょう♪ 御機嫌よう。










                   ●大堂海岸 ・・・ 白亜の大岩壁が青空に映える★ 素敵なエリアですねー!●
                 






■時  期  :  2010年1月17日
■地  図  :  阿 蘇 山
■メンバー  : ちゃー・ 綾吉・ SG





                                    
                        



































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