伯耆大山・別山バットレス中央稜          (2010年 2月20日)

   ●中央のピナクルが別山・・その前面の胸壁が別山バットレス●

 ■2010年は2月に入ってから寒暖を繰り返し、ちょっと前まで春のような
 陽気だったかと思うと一転、大雪に見舞われる地方も続出するなど穏やか
 なのか荒れてるのか判断に迷う所でありました。 
 しかしこの週末のお天気はこの冬一番と言って良い程の好条件!適度に
 冷えて積雪もありながら週末に向けてはお天気も回復、青空も広がり
 そうです。 さて、そんな時にはやはり伯耆大山、この週末2日間は
 カッチリと伯耆大山に嵌る事にする。 

 初日の土曜日は北壁・・・今回、別山バットレス中央稜を狙うのは、
 北壁の必殺仕事人:かきのたね@チャーちゃんに、某国の秘密諜報機関
 で特命任務も勤める工作員@ミチヲ <CODE NAME :エロエロセブン>  

 チャーちゃんは2度目となる完登を目指し、またミチヲと共に昨年末悪天候
 で中退したリベンジを目論む。金曜深夜に下山駐車場に到着、
 駐車スペースはまだまだ余裕だった。(翌日は満車)
 外にテントを張るにも時間が遅いし面後くさいのでそのまま、車中で
 仮眠をとる。 土曜日未明起床〜まだ明け切らぬ暗闇の中、元谷
 目指して出発、北壁全体がぼんやり浮かび上がり、目指す別山バットレス
 の取付きが視界に広がる。  さて行きましょうか♪


■元谷小屋にはクライマーで溢れていた。聞くと弥山尾根と別山バットレスに集中しているようだ。長居は無用、取り付きを目指す。目前に弥山沢が広がる辺り
まで先行者が二人、スノーシューのラッセル跡を登山靴で追いかけているので更地のラッセルに等しい。先行者は弥山尾根西稜に取り付くようで大きく右手に
それて行った。これからは自力のラッセルだ。 時折、腰までのさらさら雪になかなか作業もはかどらないが、リズムに乗ると要領も良くなる。
別山取付きまでのラッセルに汗を流し、この日のトップバッターとして我らが取り付く。まずは前回のリベンジ、ミチヲが1P目リード。岩・ブッシュのピッチ。
1〜3ピッチ目くらいまでは、岩稜にブッシュも多目で、上部になるにつれ岩稜のポーションが多くなる。最後の2ピッチ程が核心であろうか。


■まだ明け切らぬ未明にスタート。大山寺から元谷へ。   ■元谷から臨む北壁。               ■弥山尾根方面から別れた先は新雪ラッセル!腰まで^^;



■中々骨の折れるラッセルが続く・・・見た感じよりも遠いですなぁ〜・・            ■目前に別山の取り付きが迫る。正面のリッジを登るのだ。
 


■1ピッチ目:V級上はあるのでは? ミチヲリードでビレイ体制。支点はブッシュにスリング。 2ピッチ目:ちーちゃんリード。ここもブッシュ支点で抜ける。。



■ここが3ピッチだったかな?結構立ってきたような印象だったが・・あとの二人はスイスイ^^;  ■ フォローのエロエロセブンと 必殺仕事人♪
 


■続いてチャーちゃんリード。 ツァッケを巧く使っての登攀。                ■間にミチヲリードで短めにピッチを切る。
 


■最後の一つ前のピッチ、ここは結構奮闘のピッチだったなぁ〜^^;岩立ってた。      ■チャー仕事人フォロー。
 


■ファイナルピッチ:ミチヲリード。山頂直下はピックも良く効く爽快な岩稜リッジだ。 ■別山山頂から吊り尾根へ向かう。ここも両端スッパリキレ落ちたナイフエッジ★
 
 ■吊り尾根一跨ぎ。
 
 



■吊り尾根末端部はセッピを壊しながら進む。                         ■この区間を終えればあとは広いリッジの雪面登高
 



■ミチヲ縦走路めざしての登高。                                 ■主稜線目前の平らな台地で一休み・・・いやぁ〜爽快なバットレスでした!
 


     ■背後が別山山頂。。。 山頂もシャープなナイフエッジでした.
     



 ■別山バットレス中央稜完登!皆さんお疲れ様でした。取り付きまでのラッセルに汗を流し一苦労しましたが無事に一本取れて良かったです! 
 一生懸命ラッセルしたお陰でこの週末の別山には一番乗りだった事もまた嬉しい所であります。
 北壁エリアのメジャールート『別山バットレス』は 下部はブッシュ多めでスリング支点も自由キママに取れますが、抜けの3ピッチ位が核心でしょうか。
 立ち気味になる岩稜リッジは若干の残置支点もありますが、追加支点も考えないといけないし、気の抜けない所だと思います。 今回は無事に縦走路まで
 一直線に抜けれて最高でした! 夏道下山時にはお天気も最高・・・これは明日も期待が持てそう=♪ 大ノ沢右岸稜も楽しみですね♪
 それでは皆さん、また滑らかな雪稜でお会いしましょう♪


  ■ミチヲ@EES                      ■チャーちゃん@カマキリ                 ■マーキング@SG
      
※(背後は素晴らしい登攀を見せてもらった岡山労山の男女ペア)






■時  期  :  2010年 2月20日
■地  図  :  伯耆大山概念図
■メンバー  : チャー、 ミチヲ、 SG





                                      
                   






























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