〜 残雪ヲ楽シミ尽クシ候 〜
伯耆大山・三鈷峰北稜                      (2010年3月14日)

■今年は2月25日に吹いた;猛烈な『春一番』で、大山に降り積もった雪は殆ど解けてしまって・・国際スキー場も桝水スキー場も営業終了を宣言してしまう始末^^;
 まぁ何と短い中国地方の冬季シーズンだった事ね。。と嘆いていましたら、3月2週目にまた寒波襲来!中国地方を中心にかなりの積雪を記録しました。
 週末にかけては気温も高くなりあまり良い雪の条件とは言えないが、この週末までは何とか持つでしょう〜!で、残雪登高を尽くす三鈷峰・北稜に向かう事
 になった。 さて今回のメンバーは、絶滅危惧種アルピニストの称号を頂戴した、禁断の妄想クライマー@ちゃ〜ちゃんに、俺最高♪君達まぁまぁ@EESミチヲ、
 そして今回が今期初の雪山となった、鋼の胃袋@綾吉と私の4名。 過ぎ去る雪の季節を惜しみつつ、残雪を味わい尽くそうではありませんか♪


■積雪の無い下山駐車場から大山寺へいつものルートでアプローチ、下宝珠越へ登り上げ尾根に出た箇所から、反対側の剣谷方面に下り、谷を淡々と下る。
 
●剣谷を阿弥陀滝目指して下るが、所々スカスカのボスボスの雪でつぼ足ラッセルを交えての進行〜 この付近の景色は最高!秋の頃に来てみたいと思いました◎


■谷を下り徐々に水流も出てくるがまだ概ね雪に埋もれている。  ■ひと歩きで阿弥陀滝に到着! 懸垂下降で下部に降り立つ。 俺最高@ミチヲの懸垂パフォーマンス
 


■水流に濡れながら河原に降り立ち、ここれアイゼン&アックスに交換〜 三鈷峰・北西稜を見送った先、適当なルンゼから尾根に登り上がる。
 
●デブリに埋まったルンゼを登るが、ここは雪が締まってて快適なルンゼ登高となった。中間部は完全にクラストしていてピック&ツァッケが効く。


■アイゼン前爪と、ダカーポジションでの登高、ラッセル車@綾吉がグイグイ行く♂ ■ルンゼを登りあがった尾根はブナなどブッシュが茂る尾根に・・これが堪える^^;
 


■時折雪に埋まりながらの薮尾根登高はかなりの強行軍・・有る意味ここが核心だったかも。。 あと80cm、いや50cmでも積もっていればブッシュがもう少し
 隠れただろうが、嘆いても仕方ない、ノボレ・ノボレ!!!  あまりに酷いブッシュの箇所は側壁斜面をトラバースするが・・雪が悪いね〜。

 



■途中に出てくるジャンダルムは右側から巻いた。 これからブッシュラッセルを一苦労すると視界が開ける快適な尾根に出る! おぉ〜素晴らしいー☆
 
 ■三鈷峰山頂に続く雪面ルンゼが見えてきた! これはイケルかも。
 

●ブッシュラッセルの労をねぎらうように見えますが、その実は・・!?

■いやぁ〜、ここまで中々のブッシュラッセルでしたが、視界が開けると
 気持ちが良いね〜・・ と話していたが、背後で金属音がしたか!?
 と思うと 「俺最高@ミチヲ」がダブルシャフトでルンゼを見つめている。

 そして、僕らの横を通り過ぎて行こうとする時かすかに 「ご苦労・・♪」 
 と聞こえたような気がした・・が、気のせいだろうか。

 かくして 俺最高・ミチヲエロッチーはわき目もふれずにルンゼに
 取り付くのでありました(~o~) 

●『いやいやおじさん達、下部はご苦労やったね、後は僕がやるから♪』  by EES



■サクサク登れる快適なルンゼ登攀・・北稜のハイライトかな☆ 「俺最高写真を撮れ」とうるさいミチヲ♪ ここからはちゃーちゃんもダブルシャフトでの登高。
 
 ■ルンゼ登高は中間にテラスを挟んで2ピッチかな。 ミチヲ様に
 「絶滅危惧種アルピニスト」の称号を拝受した にゃ〜にゃん♪

 



■ルンゼの詰めを登ってくる モンゴル帰りの@綾青龍。         ■一足先に抜けていたミチヲ様の「俺最高写真」であります。背後は山頂へ続く雪稜。
 
 


■ルンゼから脆い岩稜尾根に登り上がると山頂が目の前だ。        ■しばし展望と到達した充実感を感じつつ最後の稜線へ! アルプスの残雪期みたいです☆
 


    ■お見事! 三鈷峰北稜のラストは快適な雪稜で待っていてくれた◎
    



■綾関、今期初・・で最後!?となるかも知れない雪山を堪能できましたでしょうか♪      ■三鈷峰山頂にて・・・お疲れ様でした!
 
                                             



■じゃ、君達下るよ♪・・と満面の笑みで山頂を後にするミチヲ。 途中シリセードに滑落防止訓練を交えながらの下山。  この道を救助隊道を言うそうである 

 ■雪の具合でどうなる事かと思いましたが、今期最後となる冬の伯耆大山、  三鈷峰北稜、無事完登! 皆さんお疲れ様でした。  絶好の・・いや、良すぎるほどの
  お天気の中取り付いた北稜は、下部のブナ林からブッシュラッセルに汗を流しての登高、振り返ればとても充実した残雪期の登高になりました。 
  三鈷峰をぐるりを見渡すと・・ふむふむ、ここはまだ開発の余地が有りそうな稜がありそうですね〜! 来期のお楽しみとしましょうか。
  下山はユートピア小屋手前からの夏道から〜救助隊道を通って元谷上部に 急降下! あとは淡々と堰堤まで下ります。



■意味ありげに偵察を繰り返したのは、背後中央の天狗沢とその左の元谷沢と左端の墓場尾根。 この時間帯でも
 一切の日光が当たらないのでまた氷瀑が残っている。・・ 伯耆大山の沢は殆どが伏流している為に氷瀑は発達しないが
 この天狗沢界隈だけは若干の水流があるので凍る。 でもちょっと気味悪いかなぁ〜と思いますが・・^^;


●言って見ればこの人も 「俺最高@絶滅危惧地ちゃぁ〜ちゃん」なんですよね。

                   ■大屏風と天狗沢に見送られて・・・伯耆大山また来年ね〜 チャオ☆
                   


           ■無事下山で元谷まで下ってきた時、弥山山頂から下山されてきた山屋さんとお会いして、ひとしきり大山の
           お話をさせて頂いた。 ACCO のFunaちゃん方々ご一行でした! お仲間の別パーティーはこの日に、
           伯耆大山東壁・ダイレクト尾根を完登されたようである・・お見事☆ ACCO(アルパインクライマーズクラブ岡山) 
           のサイトもじっくり拝見させて頂きましたが、これは物凄い精鋭クライマーの集団です! 
           またどこかで是非お会いしたいですねー!今後とも交流宜しくお願いします。 皆さんお世話になりました!

                   





■時  期  :  2010年3月14日
■地  図  :  伯耆大山概念図
■メンバー  :  チャー、 ミチヲ、 綾吉、 SG









                                                        































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