比叡山・ニードル左岩稜ダブルフレーク(2010.04-04)
■4月初旬、春の佳き日の週末〜 天気予報も良好なのになぜかこの週末は少ない比叡山でした。この週末の土日は、庵のルート整備の
方々を除くと、土曜日にラリナガでお馴染のK川さん&若手ボルダラーさんのペアのみ。日曜はISOさんと私のペアのみのほぼ貸切状態での
クライミング・・鋒に行くか比叡に向うか検討の末、クラック重視のプランニング・・ニードル・ダブルフレークから〜Aピークまでの登攀。
春の陽気で貸し切り状態の中、思いっ切り絶叫!悶絶!出来たのでありました。
●比叡でも秀逸なスッキリ岩峰ルート・ニードル左岩稜線〜 前回のトライではチャーちゃんと共にノーマル・ジェードルルートからニードルの
頭までのヘロヘロ行程で抜けましたが、今回は強烈なトラッドクライマー@ISOさんと、ダブルフレークからのトライ!何度も目にしたあの微妙な
フレークに取り付くのかと思うと・・トイレも近くなりまなぁ〜・・^^;
■1P:Wフレーク・・・ニードルのアクセント・・と言っても良いと思います。 ■3P:ニードルの頭へのカンテ・クラック・・・爽快感抜群!
■1P:ダブルフレーク(Y) / ISOsan リード
「トップロープ張ってムーブ探りますか?、とりあえず抜けますか?」・・とISOさん。。ちょっと迷ったけどとりあえずテッペンまで抜けましょうと言う事に。
勿論ISOさんリード・・・出だし#3キャメセットしてフィストをパンッと決める。左足スメアの右足ジャム・・さすがニードルを知り尽くしたISOさん流れるような
クライミング。 左側スタンスに安定して2個目の#1キャメロットを決めたらもう安心・・・らしいですが・・^^; 確かに見ている限りスムーズなクライミング
でしたので、こりゃぁ〜下手したらリードで行けたかなぁ〜と、正直ほんのちょっと脳裏をかすめたのですが・・これが大馬鹿モンの考えでして・・もう大変!
フォローで登り始めるもフィストが決まらずしばし悶絶・・離陸できず#3キャメ掴んでなんとか1歩踏み出すが次のフィストも決まらない!たまらず手持ちの
キャメロットを追加でセットしてヌンチャクレスト・・^^; 更に奮闘は続きキャメの追加・回収を繰り返しつつずり上がり、足ジャムがやや決まり出した頃に
何とか平常心を取り戻して・・ホウホウのていで下部フレークを抜ける。 もう何してたかわかんないくらいの奮闘でした。
車を出発する時に、「絶対要りませんよ♪」・・とのアドバイスで後ろ髪引かれつつアブミを残してきた時に、ついでにフィフィも置いてきてしまった事を早速
後悔しながら。 何とか終了点へ到着。イキナリの超奮闘ピッチで先が思い遣られますなぁ〜♪
■2P:フレークルート(Y−) / SGリード
ニードル2ピッチ目のフレークライン・・SGリード。出だし核心だったような・・一歩目の駆け上がりが辛かったような!?淡い記憶がありますが、ここも
悶絶クライミングでした・・^^;とにかくクラックの出だし離陸が大変で #0.75キャメ1個決めて、その上に更に固め取りで#0.5, #0.4 キャメ2発取った。
ここでも色んな物握ってレスト交えてのトライ。 残置カムの先にある残置ナッツにヌンチャク掛けて一気に右へトラバース。。後は以前の記憶を辿って
立ち木まで登ってピッチを切ったが、その上の並行ピンまで登ったほうが後の流れが良いようだ。
■3P:カンテクラック(X+) / ISOsan リード
ここは前回はナチプロでリードできたピッチだ!順番通りISOさまにリードして頂く。スラスラと登られて、さてフォローの番。前回と比べ物にならないくらい
快適に登れた。やはり以前は 「ジャミング」の意識が薄かったので、左に行ったりカンテに出たりとホールド探してウロウロしながら登たが、今回は爽快に
スパぁ〜っと登る事が出来た。 まぁ、本当はかなり必死でしたけどね♪
〜 ニードルの頭から15mラッペル 〜 登り返し
■4P: 登り返しの最初のスラブ。。踏み出しが微妙
■4P:(X)10m ISOsanリード
このピッチは以前は5P目と連続されていたようだが、ザイルの流れもあるのか短く切られているようだ。順番で行くと私の番なのだけど、優しいISOさんの
心温まるお気使いで(汗;;)・・・「コレの次のピッチが登り返しの白眉のピッチですから、ここは私がリードしましょう」 と爽やかな微笑みとアドバイスを賜る。
「いや・・・僕は別に・・順番通りでも良いんですけど・・^^;」 と冷や汗混じりにモジモジしていると、もう登ってらっしゃる♪ おぉ〜 ・ まぃ・ がぁ〜っ♪
出だしは結構イヤラシいムーブで悪いトラバースを抜けて終了点へ。
■5P:SG ここも出だしからちょいが核心だったと思います。綺麗なハンガーで安心。 ■ニードルの頭が下に見える。
■5P:(Y)25m SGリード
少し前までは、錆びたハーケンにリングボルトなどの残置だったそうだが、最近綺麗なハンガーに打ち変えられて安心して登れる・・ようです。
出だし微妙に突っ立ってるカンテをズリズリ登りながらハンガー2箇所クリップ。その上も結構イヤラシく、キャメロット取りながら登ったような・・
核心を抜けると中盤は右に出ながらあとは直上〜 この辺りはボルトも多くて何とか抜け切ってホッ・・・^^;
■5P: ISOさんフォロー。 ■ファイナル6P: 出だしのハング越えが核心ホールド微妙・・更に抜け口が悪い。
■6P:(X)40m ISOsanリード
出だしのハング越えが核心か?!微妙なホールド、スタンスで乗りあがるとこれまた抜け口が更に悪い。ISOさんスルッと抜けられましたが、アタシは悲鳴に近い
唸り声上げながらフォローしました。。中盤以降はサクサクと上れる段スラブ。でAピークの松ノ木に到着で念願のWフレーク・ニードル登り返し〜Aピークまで抜け切り!
完登!感涙♪ ISOさんとガッツリ握手で感謝感激雨アラレでありました。
ピークで小休止しながら正面の絶壁を見やる。ホールドも無さそうな絶壁のフェース・・あれがムササビファミリーの後半のピッチらしいが、恐ろしいまでの
絶壁・絶望的なスラブ・・84さんの整備の苦労が窺える。 まぁおそらくあの絶壁に立ってる事は無いでしょうが・・多分・!?
■奥が恐ろしい2峰奥壁・・手前の岩峰があの最難ルート・ムササビファミリーの終盤ピッチ。
●ISOさんありがとうございました。
下山はサマーホリデールートを懸垂2回で鞍部まで。さて次はショウチュウクラックでジャミング訓練。 しかしながらこの焼酎クラックには参りました・・・^^;
短いが悶絶の連続!奮闘。汗まみれ・背中痙攣のクラック。右足ジャムはよしとして、左足スメアが効かないし、何たって後半はフィストよりもやや大きい
クラックでもう体バラバラです♪
■次なる目標はコレ・・『復活の日ルート』近いウチにやらせて頂きます。 ■これが奮闘X2の『焼酎クラック』 出だしと抜け口が悪いがISOさんキッチリ2便でRP。
■悶絶の私・背中が攣りそうでした。翌日体中がバラバラに軋む快感を得られます♪
■お天気爽快だったこの週末・・ほぼ貸切状態の比叡山は最高のクライミングでした。
土曜のK川さん&ツヨツヨボルダーさんも1峰楽しめたようですねー!
今度はご一緒したいです〜・・・ 前夜泊の宴会で♪
土曜はいつものクライマーズハウス『庵』で楽しいひと時を。珍しく宿泊のクライマーが居ない
夜でしたが、その分 三澤代表、NAMAさん、工藤先生ともゆっくり飲めた宵の口でした♪
ご指導頂いたISOさんありがとうございました! 庵の皆様にも大変お世話になり
ありがとうございましたー!また、岩壁にしがみついては、引き攣りに参りたいと思います。
■時 期 : 2010年4月 3〜4日
■ト ポ : 宮崎登攀倶楽部のトポ持参しました。
■メンバー : ISOさん、 SG
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