鹿島槍ヶ岳・東尾根〜八峰キレット〜五竜岳  (2010年5月1〜3日)

■2010年GW山行〜 今年も国民の大型連休の時期がやってきました。連休中の週間天気予報は概ね良好!間違っても大きな崩れが続きそうな
気配ではなさそうです。 それでも1〜2日前にずれていたら「吹雪」に遭遇したようで、今年の春の不安定さを物語っています。しかしながらそんな気候が
功を奏して、残雪期としての雪質は中々のコンディションのよう。さて、今回の目的地は「鹿島槍ヶ岳・東尾根」・・・後立山を代表するクラシックルートなのだが、
この山行にはもう一つ大きな意味がある。
 
振り返る事20数年前、我らが「チャーちゃん」学生山岳部所属の青春時代にこの東尾根に取り付くも、荒天遭遇にて退却を余儀なくされたのである。
それから社会人として時は流れ、もうこの手の山をやる事は無いだろう・・と、忘却の彼方に消え去ろうとしていた「ほろ苦い想い出」・であるはずだったのだけど、
何の因果か・・^^; そんな想い出を、蒸し返そうとするお祭り好きな輩が寄ってたかって、再計画!「忘れ物を取りに行こう♪ in 東尾根」が実現したのであります!
言わずと知れたお節介やきの面々は、思い出ハンター隊・隊長のチャーちゃんを筆頭に、最近顕著な「青春返り行動」を見せる工作員@ミチヲ、そして何時までも
若い時のままの食欲(除く体型)を保つ@綾吉に、私の4人。
親しみ深い “後立山連峰”の新雪を踏みしめては、あの日あの時あの場所に忘れてきた何かを取りに行こうではありませんか♂



  ■初日の行程は大谷原の取付きから一ノ沢頭を越えて、二ノ沢頭までの予定。久しぶりに荷物を背負っての雪面歩行は堪える^^; まだ余裕綽々の綾吉。
 
●いつもの事ながら福岡から豊科までの夜を徹したロングドライブ・・最近ではちょと慣れてきたのか長野県がやや近く感じる。。^^; 鹿島槍ヶ岳東尾根へのアプローチは
サンアルピナを過ぎた大谷原からの取付き。麓では春の使者カタクリが花びらを反り返していたが、そこかしこに残雪も点在する風情。まずは急斜ブッシュ帯に取り付き。



■一の沢頭に向かっての急登                                             ・・・・ 忘れたものを取りに ・・・  By Char
 



■二ノ沢の頭には既にテントが数張はられていた。                        ■隅っこの方に場所確保♪ テンバ整備に励む☆
  
■二ノ沢頭付近には4〜5張のテントが既に設営されていたが まだ余裕は有った。 一段下のコルに設営しようかと試みたが、強風とセッピの境が恐く、二ノ沢頭の
 隅っこの方に我らのテントを張らせてもらう。テント設営中には時折突風も吹いていたが、テントの中は快適々!ささやかな食事とおつまみで初日行程の無事完了に
 祝杯をあげる。 明日の行程は核心のピッチ、2時30分起床の予定で本日は早々に就寝♪ ダンロップのVL41テントは3〜4人用だけど、4人はちょっと厳しい・? 
 マットが4枚は並ばないくらいだけど、それだけ接近して寝ていれば寒さも全く感じない温かな夜を満喫でした・・・足は曲げられないけど・・^^;

 

 ■突風におののく綾吉♪         ■テントの中では至福のひと時・・たっぷり水も作れて、今や化石の「旧式アルファ米」も綺麗に炊けました♪
 


●2日目・終日快晴●



                ■2日目朝: 03:00起床〜 軽く食事を取ってテント撤収! 白々空が明るくなる中、行動開始!



     ■モルゲンロートに浮かぶ 爺ヶ岳
     



■次第に明けていく中、一汗流して、第一岩峰に到着。                  ■先行者の見える第一岩峰
 
●第1岩峰には2〜3組のパーティーが居た。中央の岩稜ルートと右手のルンゼと二つのルートがある。我らは雪面ルンゼから登った。
途中のブッシュで1ピッチ、計2ピッチで抜ける。第2岩峰まで雪面登高。


■1ピッチ:チャーちゃんリード。ルンゼを軽快に抜ける。  ■2ピッチ目:SGリード、上部の潅木帯でピッチを切る。 ■岩峰を抜けて雪面登高!



 ■先頭にミチヲ、快適な雪面走行♪                               ■第2岩峰まではセッピ状に発達した綺麗な雪稜。 
 


■特徴的な雪面を越えると 第2岩峰の取り付き点。完全防備で待機するミチヲ。     ■ここでも数組のパーティーが取り付いている。
 
●第2岩峰にも数組のパーティーが登っていたがこれくらいならさほどの待ち時間では無いようだ、実際1時間ほどの待ち時間で取付き開始!
中央のルンゼのピッチから1ピッチのみザイルを出す。核心越えも残置が豊富なのでそんなにプレッシャーは無いが、アイゼン&手袋での登攀はちょっとデリケートかな。

■新潟の凄腕山屋さんペア!


 ●初日・ 2日目と前後になりながらご一緒させて頂いた、新潟のクライマーのお二人。
   体力も凄いが、極めてシンプルに簡素化された装備は見習いたいところです。
   テント場の整地なども実にお見事で、雪山に慣れてらっしゃる風格たっぷりでした。
   
   色々とお世話になりありがとうございました。
   今度は新潟の明星P6での登攀宜しくお願いします。



■下部はノーザイルで、核心ルンゼのピッチのみザイルを出す。すんなりリードするチャーちゃん。 渾身のクライミングで抜け切る綾吉。
 


     ■第2岩峰上部、 左奥から続くのは天狗尾根
     


■第2岩峰を越えると、そこからは爽快な雪稜! ウィニングランに相応しい景色。      ■目前に鹿島槍ヶ岳・南峰も見えてくる。
 



■ひとしきり雪稜漫遊を決め込んだらもう北峰山頂が・・!                 ■鹿島槍ヶ岳・北峰山頂!これをもって東尾根完登!一本取ったかな♪
 



         ■山頂を越えた後は一気に下降〜 キレット小屋を目指す・・・ 難場の 八峰キレットの通過はどんな感じだろうか。
 


■キレット小屋直前の鎖場のトラバース・1ピッチはチャーちゃんリード、雪の付き方が微妙で出だしがちょっとイヤラシイ。2ピッチ目はミチヲ引っ張り、綾吉追随の雪面登高。
 
 



■キレット小屋裏、テント内にてまったり寛ぐ♪


 ■あとは慎重に登り下りを繰り返してキレット小屋に到着。先行のパーティーが既に到着していて、
  今日はこの2組のだけようだが、その先行パーティーは福岡労山のP会のエキスパート達であった。
  ちなみに翌日は五竜岳を越えて、唐松岳まで足伸ばされたようだ。 流石!

  さてさて、今日は核心の一日、無事に完登皆さんお疲れ様でした!で、さっそくテンバ作り。
  我らはキレット小屋の裏手を整地して今宵の宿場をこしらえる。今日も心地よい疲労感に
  包まれながらちょこちょこと食事を取っていたり、梅酒&ウイスキーをチビリとやるが、
  18:00過ぎにはもうウトウト・・・ ちょっと横になりましょうか〜♪
  のつもりがそのままおやすみなさい・・でした。

  明日は最終日、じっくり楽しみたいですね!



●3日目: 晴天なり◎



■この日は遅めの04:00起床〜有る物を口に押し込んでササッと出発! キレットを越えていくつかのアップダウンを繰り返す・・結構堪えるね〜・・^^;
 



■ハシゴ場あり、クサリ場あり、氷化している場所ありありで、中々神経を使う縦走路である。  ■雪面登高中の「俺最高@ミチヲ♪」
 
 ■中々登り応えありましたでしょうか・・綾吉っちゃん♪?
 


     ■五竜岳を目前に最後の登り! どこか日本離れした見事な景色でした★
     



■岩稜帯を抜けて、山頂へと続く最後の雪面。                          ■五竜岳山頂! 感無量★
 



●360度の展望を欲しいまま・・五竜山頂で一息。


 ■五竜岳山頂まで予定通りの行程で到着! 皆さんお疲れ様でした。
  後立山連峰の残雪登山、今年は良いコンディションだったと思います。残雪とは思えないような
  綺麗な雪質と、三日の晴れ間を恵んでくれたお天道様に感謝!

  そして、課題だった 『忘れ物を取りに行く in  東尾根』 の山行は見事にその目的を成就、
  八峰キレットから五竜までのオマケ付きで完結しました。チャーちゃん、お見事でした★
  東尾根の登高は、ピリっとスパイスの効いた岩稜帯の登攀要素が混じっているだけに、
  程よい緊張感に包まれ、夢中の登高・・・ 確かにこの尾根はひとたび荒れた天候になれば
  進退窮まる場面も出てくる尾根だと思います。

  さて、探し物も手に入れて最高の山行となった今年の残雪登山も終了〜!後立山連峰は
  今年も温かく見守ってくれたようです。感謝ですね♪

  それではまた、魅惑の雪稜でお会いしましょう♪ ごきげんよう。



■山頂直下からトラバース道を選んだが・雪質にもよりますがここはGXの頭経由の一般ルートの方がお勧めです・一昨年もちょっと恐い思いをしました、今回もズルっと^^;

                                ●五竜小屋からは裏手の斜面をトラバースが便利。



    <Photo Presented By Ayakichi ,Char , Michiwo & Sawa_Gourmet>





●チャー : カビの生えたスルメと、賞味期限を8年ほど経過したアルファ米で元気に登高できました。忘れ物・・は最近も多いですよね、レーダー・・車に忘れてたよ〜♪
●ミチヲ  : アチコチの北壁を狙っております♂・が、寒さは苦手なようです。北壁への道はまず、マット1枚減らす事から始められるそうで、それからエロエロ工作です♂
●綾吉  : 今回の行程を消化して下山後、「胃が小さくなったかも!」・・との実感があったようですが、6時間後に誤解だと判明しました。元のままであります◎
●SG   : 今回初めて 日焼け止めクリームなる物を持参しましたが、効果ありました。 雷鳥を目撃できなかったのが残念ですなぁ〜。








■時  期  :  2010年 5月 1日〜 3日
■地  図  :  五竜岳・ 鹿島槍ヶ岳
■メンバー  :  チャー、 ミチヲ、 綾吉、 SG









                                                





































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