"一ツ瀬川水系"
大谷川(直谷)〜二つ岩・萱原山中間ピーク (2010年6月6日)
■水上村と西米良村の境に峰を連ねる市房山から二つ岩〜萱原山までのピークには無数の秀渓、一ツ瀬川の支谷が差し込んでいる。
概ね南北に伸びる市房〜二つ岩の稜線の東側、西側にその多くの谷が点在するわけだが、南斜面には竹元谷が唯一、孤高の存在感を光らせている。
では北斜面には何か無いか・・?と、目を凝らしてみると、一ツ瀬川源流の一つが丁度、二つ岩と萱原山の中間ピークに突き上げているようだ。
これがかろうじて北面に差し込む谷となるであろうか。 ちょっと気になるこの谷を覗いてみる事にしよう。
今回の探索メンバーはPooh、百、綾吉、私の4名。情報の少ない地域だけに何が出てくるかお楽しみであります♪


■出合いの橋には「大谷川」と書かれてあったが地元では「直谷(スグダニ)」とも呼ばれている。入渓場所に大きな堰堤があり、あと幾つか堰堤が出てきそうだ。
     


 ■入渓直後の逆層・脆い岩の滝・・・危なっかしいので左巻き。 結局この滝がこの谷最大で唯一の滝でした★
   



■青空の下、原生林に囲まれた快活な谷。 概ね単調な河原歩きが続くが、谷の雰囲気はとても良い♪
 
 ■標高900mちょいの所に最後の堰堤があって、その上部から谷の様子が変化する。
         


                      ■谷の中間地点堰堤の上流・・・ 面白いプチ・ゴルジュ♪ 花崗岩質の大振りな岩が目立ち出す。     
 


■微妙な小滝をトリッキーなムーブで解決するPoohさん♪               ■スラブ滝・・ここはゴム底靴が強かった。
 



■百さん軽快に遡行〜♪ リフレスのツヨツヨクライマー★                  ■小滝の連続区間は全て軽快に越えれる。
 


      ■明るいナメの登場・・・快適
      


  

 ■一見、朽ち果てたような斧の頭はこの谷の名物、
  
  昭和の初期、この界隈で活躍していた伝説の山師 『大野又五郎さん』の斧か?!
  (真っ赤なウソです♪) 



■原生林が益々濃くなる中の斜滝。                                 ■そろそろ源流の様相になってきた。
 
 ■谷全体が緑色に染まる。 川床の苔と万緑のハーモニー♪
 



       ■明るい源流域・・・☆ どことなくアルプスの沢抜けに似ている♪
       



       ■日本庭園の様な苔むした源流域に流れる岩清水と、溢れる原生林の緑
       



       ■左岸には大規模な岩壁が出てきた! 岩稜を穿って清流が流れる・・・
       



       ■薮らしきものは一切無い・・・ 爽快な沢詰め。
       



■稜線間近・・・連なる峰の展望が素晴らしいー!                 ■稜線に出た反対側の展望!一瞬ハッと見惚れたが・・よく見ると山が崩壊している!?
 
●稜線に出た箇所は白く光っていたが、それが崩落した後にむき出しとなった砂地だとすぐにわかった。この写真の先をトラバースして稜線に戻ろう試みたが、
 あまりにも足場が悪く、ズルズル滑って 尻尾巻いて撤退! しかもこの撤退で戻るのが悪い悪い・・^^; キックステップが全く効かない固い砂の斜面に、
 ハンマーのピックを打ち込んで必死で戻る・・・^^; この位置は地図上で確認すると、市房・二つ岩の東面に差し込む 「そごう谷・右股」の源流付近に近い。



■稜線上にアセビの茂る様は、いかにもこの界隈の山らしいね〜♪暫く歩くと顕なピークが右手に見える。巻頭地図の「ピナクル」と明記した場所。これはピークですね^^;
 


■ヒヤヒヤするようなザレ場がちょくちょく出てくる。■見事な山ツツジが満開でした ■このザレ場は真面目にザイル出そうと思いましたが何とかロングお助けでクリア。


■展望の良いピーク・・・正面ピークが萱原山                            ■稜線付近には元気なブナ林が広がる。快適な稜線歩き♪
 


■ヒメシャラの皮を食む綾吉。               ■朽ちてしまった山頂標識。 山頂からの下山は地図を見ながらルートファインディングで下山した方が良いです。




■湯山温泉元湯は最高! その隣の「山の幸」の蕎麦がこれまた絶品◎
 ■大谷川から二つ岩・萱原中間ピークまでの沢旅!無事に一本取れました!
 皆さんお疲れ様です! 谷自体は 沢登りを満喫できる・・とはいきませんでしたが、
 思ったよりも明るく広い沢筋を原生林に浸りながら、滅多に見ることに無い角度から
 眺める稜線は一見の価値有りと思います。
 
 しかしなんと言っても、この谷の白眉は 『源流域・沢詰め』の絶景でしょう!
 中々他の地域では見る事の無い、楽園のような源流域。 やはり市房の谷・・を
 彷彿とさせる印象でした★

 下山は所々に踏み後や、赤テープが点在するのだけどアチコチで分断されているため、
 地図で位置を確かめながらルートファインディングで下山するのが正解。 
 左手下の谷との関係から見る現在地点取りは、比較的簡単な尾根道でありました。 
 最終的には大谷川に接近し、入渓点間近では谷を下降・・無事に帰着!


 
それにしても本当に素敵な源流域でしたね〜・・

 
それでは皆さん、また未知なる渓でお会いしましょう。 御機嫌よう。







■時  期  :  2010年 6月6日
■地  図  :  日向大河内 
■メンバー  : 百名山、 Pooh、 綾吉、 SG
 







                                                









































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