市房山南面 〜 竹元谷 (2010年7月18〜19日)
■2010年梅雨明け宣言発令! 長かった梅雨の大雨からも開放され17日からはカラリと晴れ渡った九州地方・・・だったのは北部九州だけのようでした。
九州中部以南の地域での海の記念日連休は、雨が降ったり土砂降りになったり、止んだりとはっきりしない、目まぐるしく天候の変わる週末。
さて、そんな中折角の連休〜是非とも沢泊と洒落込みたいところ・・・九州島内の沢で素直に一泊かけて素直に遡行できる谷は些か限られている。
飛ばせば一日で抜け切ってしまう所が多いだけに、そこそこの長さの沢は是非とも一泊沢の候補に入れたい・・・で思いついたのがこの竹元谷。
ずいぶん昔に一度入渓した事があるが、上の二股から上部はまだ未開の地。市房山までサクっと抜けきればお慰みであります。
今回沢中泊ツアーに参加のメンバーは、沢泊デビューのツヨツヨクライマーのお二人、玉造にムーチャン、百戦錬磨のマスモっちと綾吉の布陣。
梅雨明けの晴天に期待しつつ、増水気味の谷へ降りて見ましょう♪
■人吉インターからフルーティーロード経由で湯前町までひとっ飛び。横谷トンネルを越えて一ツ瀬川(板谷川)本流を渡り吐合集落へ、竹元谷林道を最終点まで
進んだ箇所から入渓。堰堤をいくつか越えて河原歩き暫くで谷は狭まって来る。 水量も多いこの日、いつもより激しい遡行になるのかも☆
■淵やちょっとした廊下をやり過ごす。 ■小滝もこれだけの水量だと迫力十分。
■ほぼシャワーで越えれる滝が多い。 ■ここも結構深い淵をへつって、滝の右岸稜に取り付く。
■ムーチャン渾身のエアー12(?) ■アルパインの猛者@マスモ
■玉造ちゃん中々面白い沢ですよね!
■増水気味の谷を淡々と遡行する
■暫くで上の二股に架かる見事な滝☆この上にも大滝が続く。 この二股では右股も左股も10mを越える滝がかかっている! 本谷左股を進む。
■左股・2段目の釜を持った美瀑!美しい・・けど厳しい^^; ここは滝の左側の支谷にかかる滝から右よりのブッシュへ≒20mザイルを延ばしピッチを切る。
■2ピッチ目は滝の落ち口付近をトラバース・・・これが結構悪い。
■二股の大振りな二段滝を越えると暫くは連瀑帯となる!この滝も増水した爆流で越えるのに往生した^^;左岸にエイリアン一発、一気に流れに逆らう!
■玉造ちゃんの美声(雄叫び)がこだました滝越えでした♪♪
■更に滝は続くが、どれもしっかりと登れる瀑布。 ■マスモさん模範登攀を示す
■まだ先に何か見える!
■ここも安定した左岸を攀じる。 ■水量が凄い。
■更に幾つもの小滝を越えてそろそろテンバも欲しい所だが、張り切ってシャワークライムに励むムーチャンに玉造。 右側に見える赤茶けた場所から温泉が噴出してました!
■噴出す温泉♪ これぞまさしく源泉架け流しの秘湯◎ ■で何と・・ココにも林道が横切っていた・・なんて事!
●この初日の行動は軽く3〜4時間ほど遡行してテンバでノンビリ過ごしましょう〜〜♪・・の予定でしたが、思った以上の水量と連瀑帯の通過にのめり込み、
気がつくと6時間を越える遡行時間となった頃・・・アラララ、正面に林道が横切ってるではありませんか!ビックリ☆ これは後でわかったけど市房山から
槇之口登山道付近に通る作業道の延長と思われる。。違うかな>? これは更に谷に突っ込んで麗しのテンバを探そうとも思ったが、時間も18:00過ぎ、
長後頃合の良い広場もある事だし、本意では無いがここで手を打ちますか! と決まれば早速タープの準備に取り掛かる。
結局この日は 雨・曇り・土砂降り〜超本降り〜 若干の晴れ・・とめまぐるしく変わる天候で夜半にも雨がちらついた。 沢泊デビューの面々には少し
気の毒なテンバに、そぼ降る雨だが、まぁこれも沢登りの宿命、乾杯して夜を楽しみlましょう〜♪
■2日目快晴・・・となるつもりだったのだけど、晴れ間は出ましたがまた雲〜雨〜晴れ〜ガスを繰り返す不安定なお天気のようだ。
■さて朝も元気に遡行開始!ゴーロの谷を行くと前方に幅広滝!これは右岸をトラバース気味に巻くがここも足場が滑りやすいので注意。
■谷はこれから快適なゴルジュ帯となり遡行に夢中になる! ゴルジュ内の滝はどれも登り頃!全身びしょ濡れになりながら行きましょう〜!
■快適な小滝連続区間・・ここにも温泉?! ■谷にはナメも目立ち始める
■大きな側壁つきのナメ斜滝 ■どれも中央からザクザクシャワークライム☆
■とても美しい斜滝! この区間は本当に快適でした。 ■綾関も遡行に専念。
■谷はそろそろ源流の様相を呈してきたが、最後まで滝は耐えない。とこの小滝の巻きでちょっとアクシデント! 更に小滝は源頭まで続く!
■抜けは左岸の薮尾根に這い上がると大したヤブコギも無く縦走路へ出る。
●この小滝を高巻いている先行の巻き方のライン取りがちょっと気になって近くに寄ってみると、途中にある岩が浮いているらしい。 なるほどそれであの位置
まで高く巻いたか。高巻きは最低限の高さに留めるのが大原則、もっと小巻は出来ないかと私が偵察に取り付く2〜3mくらい登ったか。浮いている岩の側を通り
たくないのでなるべく手前から越えたい。目の前に枯れ木が横たわっているので通行の邪魔になると除去する為に引っ張ると・・・何と根っこの一部がまだ地中に
あって、浮石の下に伸びていた! 枯れ木引くと同時に岩も落ちてきてヒヤっ!落を避けて下に飛び降りた拍子に足を打って痛めてしましました・・
やはり巻きが最も気を遣わなければならない局面であります。
■縦走路手前、ごく浅い薮を進むと山頂直下の鞍部に出る、左に数分で山頂! 市房山山頂ニューピークを踏んで一本取ったど! 槇之口登山道の展望。
■市房山山頂到達! 満腹ポーズ炸裂!
■市房山山頂到着! 皆さんお疲れ様でした! 市房界隈らしいというか、、昨今の状況が故か、
薮らしいヤブも無くスンナリ縦走路へと抜けました。足を痛めた私は遅れ遅れでしたが何とか登頂!
一息入れたら早速下山にかかる。 今回の計画は槇之口登山道を辿って1078m付近まで下り、
時北線上の真南に伸びる尾根を拾って、竹元・吐合の集落に戻ろうとする魂胆。
順調に下るのだがスピードが乗らず痛みも増してきて、突っ込む予定の藪尾根に進路を取る
事ができず時間も押してきた為、延々と作業道から林道を辿り大・大残業となっての
下山でした。 いやはや皆さん、本当に本当にお疲れ様でした。皆さんのお陰で無事に車まで
戻る事が出来ましたよ! 頼もしい皆さんに感謝感激です。
まぁ、色々と思いの詰まった今回の沢中泊遡行〜 竹元谷の渓相も内容も大変満足の行く
素晴らしい谷だったと思います。 平水時はもった「楽しんで♪」遡行が出来るかもしれませんね!
また時期を変えて何本も差し込んでいる枝沢・支谷にも訪れてみたいと思います。
そん時もご一緒にいかが♪
それでは皆さん、また妙なる渓でお会いしましょう。 御機嫌よう◎
■時 期 : 2010年7月18〜19日
■地 図 : 市 房 山
■メンバー : ムーチャン、 玉造、 マスモ、 綾吉、 SG
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