九重連山 ナガミズ谷(仮称)〜ナガミズ山〜花牟礼山


■2010年紅葉最盛期を迎えた久住連山、週間天気予報では土曜の晴れがかなりの高確率予想でしたが・・当日朝はアラララ・・の雨と真っ白のガス。
 にもかかわらず男池駐車場は朝からほぼ満車状態となってました。 さて、今回は久住連山界隈の沢探索・・常々この界隈にまだ見出されていない
 密かに美しく、源流にお花畑でも抱えた沢が眠っているのでは・・と期待を込めて探しているのですが・・中々行き当たりませんね。今回の方面もかなり
の流域がありちょっと期待しておりますが・・・さてさて、そうは問屋が卸します・・かな・?




■黒岳の玄関口、男池駐車場を過ぎて直進、高津原の集落にある「ユーバスの高津原バス停」付近から集落へ向けて歩き出す。この辺は水も多かったが・・・





■中々、人里くさい里川の雰囲気満点の入渓点近くであった。 入渓後直に左手から滝が出合う。本流は直進のはずだがこの滝の方が遥かに水流が太い。
 取りあえず登って見る・・・そんなつもりじゃなかったシャワークライム一発で抜けた先には・・・田んぼが広がってました・・^^; 綾吉も張り切って抜けたのだが、戻ろう♪

 
 ■この滝のすぐ先で水は潔く涸れる・・・forever ★
 



■さてさて、水も涸れて苔むした谷・・しかも下部は植林帯のガレ谷を粛々と遡行、途中に古い水導橋があった。 しばらくでフキクサ山へ上がる谷との二股を右へ。

●この後、3〜4個の堰堤を越え、淡々と遡行を続ける。炭焼き小屋の跡などえお見送ると辺りは原生林へと変わっていく。



  ■流石に原生林帯は雰囲気が良い。この辺は沢床が滑床となって気持ちが良い区間だ。相変わらずガスに覆われているが・・・
  

 



      ■源流カツカツまで谷筋をトレースして右側の尾根に這い上がると、ミヤコザサの爽快な森へ!ガスがかかって幻想的な森。。四国に似てる?
      



                       ■しばし快適な森を高い所目指して詰め上がる・・・ 落ち葉の紅葉が美しい★
 



■地味なナガミズ山山頂



 ■殆ど薄い薮しか無く、詰め上がると山頂へ飛び出た!見逃してしまいそうな地味な山頂・・^^;
  取りあえず無事に山頂到着、お疲れ様でした◎ さて今日はある意味ここからが核心・?!
  一般縦走路では無い道を拾って、花牟礼山まで縦走を目指す。 当初の計画から「目視に頼る」
  ルートファインディングを目論んでいた為、このガスは厄介だ・・果たしてどんな道になっているのか、
  先がわからないので、早々に出発!



■さてナガミズ山を通過して南東方面の稜線を辿り花牟礼山へと向かう。最初はそれなりに踏み跡もハッキリとしていたのだが、だんだんと薮が濃くなり背丈ほどの
ススキ薮の中の踏み跡を探す。進行方向左手には植林帯が稜線付近まで延びてきていて、ともするとソチラ方向に向かいそうになる。特にススキ薮が風などで倒れて
道が不鮮明になってくると一旦、植林帯に逃げてまた薮へ戻って道を掻き分けるのだ・・・そろそろ前方に花牟礼山への稜線が見渡せる筈なのだが、真っ白なガスで全く
視界が効かない・・参った。 右往左往している内、標高1240m付近で東へと伸びる支尾根に道を外したようだ。 下っているのだけど方向がおかしい、北東から東へ
向いての下り斜面に立っている、地図を見返すが中々特定できない。ここでハッキリしている事は、強硬手段で真南に向かえば時間がかかっても集落方向へ向かう為、
進路を南へ取る。しばらくで谷筋に下りてきてここで再読図。 この谷は東方向に下っているので、この沢をトレースすると西南方向へ向かって詰め上がる。この付近で
沢の源流が西南〜西方向に上がる谷は・・・一箇所しかない!! これだ、ここを詰め上がると花牟礼とナガミズ谷の中間地点に出るはずだ。 久住界隈とは思えない
くらいの濃い笹薮のヤブコギで縦走路に飛び出した・・ひとまずほっとする。縦走路を右手に登ってみるとまだまだ先が長い・・やはりナガミズ方面に向かっている。
と言う事は左手に進めば花牟礼山だ! やはり一般縦走路とは言い難い深い薮、笹薮の道だが、見通しが効けば快適なのか?!



              ■最初は鮮明な道がだんだんと薮が深くなって・・しかもガスも濃くなっていく。深い薮の中に佇む綾吉。
 



   ■花牟礼山山頂へ到着!いやいや中々手ごわい花牟礼山でした。 ヤマラッキョが最後の輝きを放っている。 ヒゴタイの花跡も見かけた♪



■実に手ごわいナガミズ山〜花牟礼山への縦走、お疲れ様でした。 視界があると無いとでは全く違う表情なのでしょうね〜。。今回も良い訓練にはなりましたね!
 さて今回の沢探索 in 久住界隈でしたが総括では。。。 真っ白ガスで展望ない、沢の殆ど水が無い、特に大きな見所無い・・^^; の印象は否めませんなぁ〜♪
 紅葉と癒しを期待した人たちと大勢で来なくて良かったなぁ〜・・と心底思いました・・かね? 実際この花牟礼山界隈では誰一人とも会いませんでした♪
 特に物好きな人意外はこの沢は行かないで良いかな・・と。 しかしナガミズ山の南西斜面のミヤコザサ広がる美しい森は素敵でした★アレは一見の価値あり!
 いやはや、今回も癒し・リハビリの軽めの沢で終わるつもりが、8時間超えの行動時間でした。 それでは皆さん、また豊穣の森でお会いしましょう。御機嫌よう◎






■時  期  :  2010年10月23日
■地  図  :  大 船 山
■メンバー  :  綾吉、 SG








                                                 































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