〜鹿川エリア:神楽ルンゼ・F1神降しの滝〜
 アイスクライミング
         (2011年1月30日)


 ■2011年、今年の冬は異例の寒波襲来で日本各地積と低温に
 凍える毎日となった。九州でも連日の低温続きで通常では凍結の
 甘い滝も今年はしっかりと凍て付く。宇土内谷大滝もこれまでにない
 ぐらい発達した氷瀑に成長しているようだ。
 
 さてそんな中、我ら氷瀑探検隊は鹿川エリアの北面を彷徨う事と
 相成った。この日も高千穂の平野部で氷点下7度ほどの朝を迎え
 放射冷却と相まって氷の条件は良い。

 目視が頼りの氷瀑さがし・・・尾根を越え、コルを跨ぎ辺りの風景を
 横目で見やりながらこれか?!と検討をつけた渓谷を遡行・・
 その果てに出遭ったのは、将に大滝!・・・の名が相応しい立派な
 氷瀑が忽然と目の前に現れた★ 

 静かに威圧する大滝、上部にうねりながら続く滝の全貌は長すぎて
 下からでは全てを見ることができない。 威風堂々としたこの滝を前に
 して、これに巡り会えただけでも貴重な体験、感激もひとしおである。。
 
 見惚れるほど滑らかな滝・・所々ブルーがかったこの滝は九州では
 おそらく最大最長の氷瀑ではなかろうか。
 
 今年の強靭な冬将軍が創り上げた氷の芸術・少し触ってみましょうか。




■アプローチは数通り考えられるが、今回はかなり遠巻きに尾根を越えてある程度の標高を稼いだ地点をトラバース気味に接近を試みた。幾つかの谷を横切るが
 氷瀑を期待するにはちょっと規模が小さいか?! 幾つ目かの尾根を越えた頃に現れた渓谷は氷床となっていた。おそらくこれに違いない!遡行開始・・
 最初の枝沢ルンゼにも
氷瀑が着いていて、これも登れそうだ。 そして谷が徐々に左に曲がって行った頃、辺りは大きく開けそれは突然、目の前に現れた!

 


■滝の長さは目算で50mくらいかな・・実際にisoさん登ってみた時のロープスケールで50mギリギリ延ばしてハンギングビレイとなった。 60mザイルなら
 もう少し上部の緩斜面でピッチが切れるが、悩ましい長さだ。 傾斜はそこそこついているものの50m一杯は長い。

 
      ●isoさん アンカー用のスクリューも含めて 10本携えて登攀開始。 徐々に高度を延ばすも氷の厚さも問題なく長いスクリューも余裕で入る。



■2ピッチ目終了点から下部を俯瞰する。                         ■3ピッチ目はルンゼ状の滝。落ち口の短い滝を越えると傾斜が緩みどこでも切れる。
 
        ●2ピッチ目は緩斜面から小滝を交えた35mほどのピッチ。ランナウト気味に伸びたルートにスクリューを打ち足して 3ピッチ目の取り付き点へ。




■4ピッチ目取り付き点。谷はルンゼ状となりまだまだ続く。


 ■この日は大滝取り付きまでのアプローチで2時間以上の時間を
 費やしてしまい登攀開始が遅れてしまったのもあり、ここで打ち切り、
 下山する事とした。
 下山に使用した下降道を使えばコレといった難場も無く、おそらく
 1時間ちょいで現場まで辿り着けそうだ。

 鹿川エリアの氷瀑プロジェクト〜第一幕はこれにて完結!
 氷の状態もそこそこ良好で!辺りの風景も良し。 
 上部の偵察も行なえたので次回に繋がるよい探索編隊だった。

 それでは皆様、第2幕を乞うご期待! 御機嫌よう。







■時  期  :  2011年 1月30日
■地  図  :  大 菅
■メンバー  : 第1次探索班 iso, gucci, チャー,  ミチヲ、 ピロコ、 綾吉、 SG







                                                      



































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