伯耆大山・三鈷峰西壁γルンゼ(三鈷峰ダイレクトルンゼ)2011.02-26
■伯耆大山北壁側の東の端で異彩を放つ三鈷峰・・・ 夏道登山道方面から眺めると顕著なルンゼが目を引く。 西面に向くそのルンゼは明らかに且つ、
潔く山頂へ突き抜けているようだ。とても目に付く地形なのだが、ここ最近はあまり登攀の記録を目にしない・・・しかしこのルンゼ惹きつけられるます☆
年末年始と大荒れ大雪の伯耆大山では、2月の中盤辺りから雪も安定してきた様子・・気温も一気に上昇傾向であるのが気にかかるが、都合のついた
この週末!どっぷり大山に浸ってみたい。 今回のオーダーは、伯耆大山の秋王@茶ーを筆頭に、ミチヲ、綾吉、私のラインナップ。
満点の星空降り注ぐ夜明け前・・・さて、行ってみましょうか!
■早朝出発!大山寺境内の前はプチアルペンルートのようになっていた。中宝珠尾根への登りに汗を流して、反対側へ一気に下降〜 西壁ルンゼ取り付きを目指す。
■西壁γルンゼの取り付きは実に顕著だ。この付近の景色の雄大な事!アルプスの雪面を思わせる。ルンゼに取り付き早速の雪面登高・・最高男@ミチヲ&茶ー@秋王
■しっかりガッチリ・・固く締まった最高の雪質。 アイゼンと ダブルシャフトでガシガシ登る。スピードも速い。
■振り返ると吸い込まれそうな広大な急斜面ルンゼ・・落ちないでね^^; ■もったいないような晴天◎・・・ゆえにそこそこの放射冷却でクラスト雪面☆
■ひとしきり雪面登高に耽る事しばらくで、頂上岩稜帯に差掛かる。 取り付きはアイスフォールとなっていた☆
■頂上岩稜帯 1ピッチ目:チャーリード・・ 短い2段氷瀑をアイスクライミング ■女将@綾吉も続いて氷瀑登攀・・・このピッチ結構神経使いました。
■氷瀑帯を越えた雪面でスノーバービレイでフォロー確保。 チャーちゃんのバー角度絶妙です♪ ■2ピッチ目はかなり急斜な雪面登高が混じる。
■2ピッチ目の急斜クーロアール帯の突き当たりにファイナルピッチが待ち受ける。 ■固雪と氷と岩稜の混じるファイナルピッチ・・ここが一番神経を使った。。恐・^^;
■最終ピッチは綾吉が引っ張る。 慎重にアックス引っ掛けで岩稜帯通過! ■ひょっこりと山頂に出てきた!
■一本!三鈷峰山頂! 皆さんお疲れ様でした。 ■山頂で行動食を頬張りながら北壁に見入るペーターとハイジ♪
■三鈷峰西壁ダイレクトルンゼ・・・通称「γ(ガンマ)ルンゼ」 の雪面登高、無事に山頂に抜け一本取れました☆ とにかくこれまで一番ではなかったかな?!と
思わせるくらいの好天と、良好な雪質。 アイゼンの前爪と ダブルシャフトが心地よく決まる概ね快適なルンゼ登高でした。 しかし天候や雪質が不安定な時は
状況が一転すると思います・・雪崩・落石の巣・・ともなりうる地形ですから。 このルンゼの隣の αルンゼ、 βルンゼにはこの日でも落石、泥壁の崩壊などの
痕跡が色濃く残って居ました。。。安定度合いではこのγルンゼが唯一、登攀対象かもしれません。 山頂にもスパッと抜けますしね。
但し、山頂岩稜帯の通過には細心の注意が必要、落石予想経路上に登高者が居るときは微動だにせずじっとしている事が肝要、氷の発達も目安かもしれません。
さて、この日は思いのほか早く抜けきってしまいまして、まだ10:00台・・2時間ちょいで山頂に着いてしまったので、三鈷峰東壁の偵察と、贅沢にも
伯耆大山主稜線縦走と洒落込む事にしました☆
■何と言う絶景☆ 眼下に雲が浮かぶ遠景は将に空中逍遥☆
■申し訳ないような・・・そんな好天でした♪
■雪質も安定した主稜線縦走もクライマックス・・・ 賑やかな弥山山頂が近づいてきて佳境を迎えます。 弥山山頂小屋では冬山合宿らしき登山者で賑わってました。
●三鈷峰西壁ルンゼから主稜線縦走〜 皆さんお疲れ様でした。 コンディションの良いこの日の登高は、これまでの苦労が報われたような・?そんなありがたい日和でしたね。
気温も益々上がりそうな3月が間近に迫りますが、まだ伯耆大山の雪を楽しめますかね〜? 無事に我らを導いてくれたお天道様にも感謝です。
それでは皆さん、また妙なる雪稜でお会いしましょう。・・・って、次の日にも会ったりしてね・・・^^;
■時 期 : 2011年 2月26日
■地 図 : 伯耆大山概念図
■メンバー : チャー、 ミチヲ、 綾吉、 SG
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