鹿川エリア ダキ山北面・ eルンゼ (2013.01-20)
2013年1月〜 鹿川にも氷瀑発達のニュースが聞こえてきました。 1月第2週の週末は各エリア共、中々の氷瀑発達状況を見せていたようだが、
3週目週中の温暖気候でかなり緩み気味で、この週末の状況は芳しくないようだ。 土曜夜に入庵した際に教えてもらった状況によると、宇土内大滝は
登攀不可、フェニックス氷瀑も未発達でダメ、、神楽ルンゼもFIの状況が悪い・・、唯一、三段滝と隣接の第1ルンゼのみかろうじて登れる・・
と言う事であった。この土曜日もポカポカ陽気で夜半の放射冷却も甘い・・となると、これは比叡南面での快適なマルチ日和になりそう☆
しかしながら、これまで何度となく有効的な逆転打を放ってきたダキ山北面の渓谷なら、ひょっとしたら・・☆そんな淡い期待を込めて向かいました♪
鹿川キャンプ場最奥の駐車場に停め、いつものアプローチ道を辿り、デルタルンゼの支谷「オメガ滝」を目指す。 こんなに長かったっけ・!?と、
久々のソマ道で額に汗すること≒50分、目的のデルタに着いたのだが・・・何とも微妙な評決状態のF1が、ジャージャーと水流音を響かせていた。
登れない事は無いかもしれないが、F1がこの有様だったらその上部も危ういかも・・と言う事で、すぐ隣のeルンゼに転進!
アイゼン&アックス装備に身を固め、さて参りましょうか。
■デルタルンゼ F1は微妙な氷結具合で断念^^; ■左手すぐ隣りの eルンゼに転進。 ■F1から見上げた小滝の連瀑帯は全てフリーで行ける。
■出合の岩壁帯を斜めに落ちるEルンゼ@F1を乗越して、小滝のF2もチャチャっとフリーで越えると谷は右に大きく曲がってくるのだが、その先に・・ありました!!
遠目では中々の規模に見えるF3。
■取付きに立ってみると2段構成となっている下部はそこそこの傾斜で30〜40m、上部が立気味になってて≒10m程度。民主主義の原則に則り、
公平な選択方法によりisoさんリード。 ■eルンゼ F1 : 2段構成≒ 50m
■2段目の登攀にかかるisoさん。 1段目より2段目の方が立ってるかな!? ■王子、余裕のクライミング
■F1を越えた上部に広がる風景は中々見応えがあった・・・ここの地形については昨年、隣のデルタを遡行した時の予備知識が有ったので、尚更感動的!
ピッチを切った場所の上部には小滝・斜滝が続いているのだが、圧巻は右手に聳える顕著なピナクル! eルンゼ上流からの流れは、中央分離帯の役割を果たす
この岩峰ピナクルに当たり水流が二分され、左手には今登ってきたe滝を落とし、右手には昨年確認し今回の目的でもあった「オメガ滝」を分け、豪快に落としている。
つまり、このピナクルが規模の大きなインゼルを形成しているわけだ。
この水流を見ても解るように 2 :1で オメガ滝の方が流れが太い。いやはや実に見事で且つ、珍しい景色がそこにはあった。
この自然の造形美を見れただけでも今日の収穫☆・・・ ここまで来た甲斐があった◎
■F4は一応ザイルを出してコツコツ登る。以降の滝は全てフリーで越えると、上流部になればなるほど凍結が緩み水流が多くなる。
■小滝、平流区間を淡々と遡行 ■この滝の上部で遡行打ち切り。
●ダキ山北面・ eルンゼの初トレース、お疲れ様でした! ちょっと甘い天候でどうなる事かと心配されましたが、今年初のダキ山氷瀑探索の旅路としては、まぁまぁの
仕上がりではなかったでしょうか♪ F3並の氷瀑があと2〜3個でもあれば充実するのでしょうが・・・ 贅沢な悩みでしょう。 この天気で氷を叩けただけでも良しと
致しましょう! とにもかくにも、2013年 氷瀑探索の旅は始まりました♪ 更なる寒の締まりを期待しつつ、 また魅惑の渓谷でお会いしましょう〜!
■時 期 : 2013年 1月20日
■メンバー : iso, ouji, sg
*