白髪岳山系〜八ヶ峰川 (途中撤退) (2013.08-04) 

■川内川の源は球磨@白髪岳の頂に端を発っし、蛇行するその大河は九州で二番目の長さを誇り東シナ海へと注ぐ。 沢登りの対象河川としてはあまり
 名が知れてないのだが、狗留孫神社付近の木面谷や陀来水谷は水質も良好で、のんびりした沢歩きにはもってこいである。そしてこの界隈の盟主
 白髪岳の南面かさ差し込む八ヶ峰川は、地形図から見るその景色が良い☆ ここにはきっと何かがあると、かなり以前から狙ってたエリアなのだ。
 今回、長期の天気予報は天候良好だった為、迷わず乗り込む計画を立てたが、、、アララ・・前日になって予報が悪化してきた。。どうするか!?
 実はこの先週も、天気予報を信じて自粛したにも関わらず、九州中南部はそれほど降る訳でも無く、、「迷ったら現場まで」・・の原則に従わなかった
 身の上を呪ったものだった。 予報での降水量は1〜2ミリ程度と出たので、ここは一発、行ってみる事にしたのだけど・・・さてさて、丁と出るか半と出るか!?



■以前、この界隈に出向く時は、えびの市からアプローチしたものだったが、今回は人吉から白髪岳登山口方面を経由して、温迫峠(ぬくみさことうげ)を南下する事
 にした。ダートで知られる温迫峠であるが、道そのものは丈夫で、崩落等による通行止めになりにくい峠道だ。 今回、下山後はえびの市内方面に抜けて帰る予定
 を考えていたが、えびの市内に入る寸前で、崖崩れによる通行止めとなっているようで、また温迫峠を越えて帰る事となった。 さて、肝心の天気だが朝からパラパラ
 と弱い雨が降ったり、かすかに青空が覗いたりと不安定な天気の様子。 しかし予報から見てもそんなに本格的には降らないだろうと勇んで入渓したのだが・・・





■川内川本流との出合地点からすぐの、八ヶ峰川下部の渓相はかなり良好だった! 水質も良いし適度に小滝や釜などを配した楽しみいっぱいの渓。
 この時点では、こりゃ下手すると次々に出て来るであろう滝をまともに叩いていったら、時間かかってしまうかも!?・・と、取り越し苦労的考えをしてたのであります^^;

  





   ■コレなんかも中々、迫力のあるねじれ2段滝だが、ゴム底沢靴のフィリクション、バチ効きで、何て事無く通過できる☆
   



■しばし軽快に渓相を楽しみながら遡行に耽る。
  




■フリクション、本当に良く効く渓流なので、小滝は正面からガシガシ行ける☆
  



■しばし平凡なゴーロ帯を歩いて、この釜付きの滝を右壁から越えると、林道が谷を横切る。 するとそこから先は、川が変わったような『春の小川』の様相となった。
  




■谷の両岸にキツネノカミソリが咲き乱れる中、延々と続く林道と、春の小川の渓相は変わらない。しかもこの頃から雨脚は強くなり、雷が鳴り出した☆! 
  



■延々と林道を歩いていてる最中、変化があったのはこの小滝だけ。更に上流も果てしなく流れる平流・・・こりゃちょっと^^; とにかく、上の二股まで行ってみようと、
 淡々と春の小川的平流を歩いてみたが、上の二股から上部進んでも沢に変化は無い。しかも雷と雨脚は更に強くなってきた!!二股から暫く遡行した前方左手に、
 山頂から派生した尾根が見えて来たので、このまま行けば早めに稜線に抜けてしまいそうだが、この雷の中、稜線に出る気はしない。 よってここで遡行打ち切り、
 撤退とした。 下山中も雷と雨は止まず、ピカピカ光る稲光を見て、「あぁ、行かなくてよかった◎」・・と胸をなでおろす。 落雷と落石は、本当に恐いですからね☆

  



■下山は至って簡単。谷沿いの林道を拾いながらあっけなく入渓点へ。        ■途中南側に端正なピラミダルな山が展望できた☆
  
                                   ●この山、位置的にも姿形から言っても、夷守山じゃないですかね〜?皆さんどうでしょう?





■とりあえず全員無事下山、お疲れさんでした◎ 長年、胸に温めていた谷でしたが、些か
 消化不良のようにも感じましたが、強行して落雷に遭ったり、視界の利かぬ下山尾根で
 往生する可能性もあったわけで、ここは今回の途中撤退が正解だったと思います。

 事実、福岡に戻りついてすぐ、大雨の為に八代⇔松橋間の高速道路は通行止めになるし、
 いかに強い温迫峠とは言え、小規模な落石は数え上げると枚挙に暇がありませんしね。
 しかしながら、この沢は下部の1時間ぐらいのみが遡行対象かもしれません。

 それとこの流域には植林帯がとても発達していて、気持ちよい原生林の中を遡行する
 と言う楽しみは、あまり得られませんでした。

 今回撤退した上流は、等高線も詰まって来て、いかにも何かありそうな絵面でしたが、
 おそらく水流は大幅に減じて、源流域の様相になってくるのだと思います。

 因みにこの日、鹿・ イノシシ・ アナグマ・ タヌキ・ 野うさぎ・・と出遭いました。
 まさに、わくわく動物ランドのようでした♪

 それでは皆さん、また未知なる渓でお会いしましょう☆












■時  期  :  2013年 8月 4日
■地  図  :  白 髪 岳
■メンバー  :  shige, ayakichi, sg











                                                     














































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