脊梁・ナカノウチ谷〜国見岳〜五勇山〜烏帽子岳

■2014
年沢開きシリーズ第2弾 in 脊梁山地!今回は五勇谷から左手に分かれ国見岳に向かうナカノウチ谷へ。
この沢、日帰り行程で行くには手ごろな長さで
スパッと国見に抜け、地図上から伺える面構えも中々良さそう☆
先週の烏帽子は石楠花が迎えてくれたが、さて今回の谷はどんな物が迎えてくれるでしょうか。



五勇ゲートを越えて最初の林道を右折、五勇谷沿いにしばらく歩くとナカノウチ谷を横切るのでここから入渓。しばらくは堰堤があったり、新しい林道が延びて
いたりと興ざめの景色だが、最後の堰堤を越えたあたりから
谷は落ち着きを見せる。ここからが本格遡行開始。


 

  


 

■地図上で見える最初のゲジゲジマーク付近に変化は無いが、2個目のゲジゲジマークから最初の二股にかけて谷は変化を見せる。平凡な谷を遡行することしばらくで、
谷の前方は右に曲がり、側壁が発達し谷が狭まるゴルジュ帯に突入。
1段目をフリーで越えると胸までの小釜をもった短いゴルジュ滝・・落ち口幅は1m以下に狭まる。
高さは
然程でも無い為、チムニーで越えるのだがヌメリが強い。騙し騙し登るが落ち口付近でスリップしてドボン^^; 再度取付くと後方からタワシが回ってくる♪
スタンス&ホールドを丹念に磨き上げチムニーで突破。
この上は左手からの支流と正面の本流どちらも、飛沫をあげた滝で出合う。 ここもホールド豊かでフリーで突破。


■1段目・・フリーで超える.                                        ◆2段目は落ち口狭まるゴルジュ滝をチムニーで。
  



■一段目ミワ。                                               ◆ワタ確保するPooh
  


■チムニー突破するもヌメッてドボンする・・^^;                            ◆3段目の様相は、飛沫をあげて滝が落ちる、二股の出合だった!!
  



■セカンドビレイしていると凍えるくらい寒くなるのに、嬉しそうなPoohさん・・かなり悪かったですよね。◆3段目の登攀にかかる。出合滝の飛沫が容赦無く降り注ぐ^^;
  


■さて問題は4段目と5段目の処理。 高さにして10m前後なのだが、出だしがほぼ垂壁で中盤からスラブ
になっているもののフリー&ノーピンでは釜も無いので危険。
ヌメリは相変わらず強いがハーケンがあれば
登れると思うし、巻くよりも安全だったかもしれない!? ここは左手にある泥付ルンゼから高巻くも、これがな中々悪い。


■3段目を越えて・・・                                           ◆4段目からが悪い。
  



■左手ルンゼから高巻くのだが・・これがかなり神経質な巻きとなる。落ち着いたか箇所でセルフを取る。 ここからザイルを出してバンドトラバースになるのだが・・^^;

 

●石の詰まったルンゼを登って右に展開。ここから少し上部に走る明確なバンドを伝って尾根上に抜けるのだがここでザイルを出す。 そこそこしっかりした立木で
セルフ&支点を取り、騙し騙しジワジワ登ると、目の前に朽ちた
ハーケンが打ってあった! 往年の沢屋もここを登ったか・・・と感慨に浸る間もなく登攀開始。
付近は落の巣窟^^;
なので細心の注意を払って尾根上に出る。 ここの処理が一番気を使った。



■バンドトラバースを抜けるmiwa。 このピッチは神経使いました。 とても癒されたと言うsigeさん♪     ◆wata& Poohさん・・・仕方ないので笑う・・・(笑)



                                     ■ゴルジ連瀑帯を抜けて、快活な渓谷を楚々と遡行する。
  



■ゴルジュ連瀑帯を抜けると、後は脊梁らしい落ち着いた谷を粛々と遡行する。
沢沿いでは山芍薬が咲いていた! 少し盛りは過ぎていたが、まだまだ綺麗だ☆
  

  



                                ■源流域の景色は、さすが脊梁山地だ☆ 見事な原生林帯です。
  

  
  




■水も涸れ、沢詰めに入る。適当な尾根に取付くと、下草の生えた慈悲深く温かい尾根が山頂へ導いてくれる。
  
  ■奥に見えるのが遡行してきたナカノウチ谷の切れ込み。
  





■ひょっころ国見岳山頂直下に飛び出す。 登山者で賑わう国見岳山頂で小休止。 ここから五勇山へと進む。



■五勇を越え、烏帽子岳に向かう。 途中、展望の開けた箇所が数か所あったが、そこからの展望が素晴らしい! ◆五勇も烏帽子もニューピークのmiwaちゃん♪




■ナカノウチ谷遡行・・全員無事下山で大慶でした◎ 谷はとても感じの良い渓相で、悪いのは途中の連バク帯のみでした。 やはり脊梁の沢は奥が深くて  
  花の宝庫で、とても素晴らしい谷でした! それでは皆さん、また妙なる森でお会いしましょう♪ 御機嫌よう。





■時  期  :  2014年 5月25日
■地  図  :  国 見 岳
■メンバー  : sige, poo, wata, miwa, sg








                                              

































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