~脊梁・内大臣川水系~
西内谷右股・ 一ノ沢(仮称)~ 1369mピーク (2015.06-06)
■九州脊梁山地は大崩山塊、祖母傾連山帯に並ぶ一大原生林が広がるものの、林道の発達や植林に埋め尽くされたエリアもあるが、この内大臣川上流部一体
から国見岳界隈にはそれはそれは見事な原生林が残ってる、とてもありがたい地域。 今回はそんな地域の真っただ中にある西内谷界隈を覗いて見た。
内大臣川の一大支流である西内谷は、コンパクトに見所が詰まっている左股と、長くうねながら京丈山に伸びる本流右股に分かれているが、この右股にも
有力支谷 が多く差し込んでいる。今回はその有力候補の一つ、右股・一ノ沢(仮称)に入る事にした。前日一日のみだがそこそこの降水量があったので本流の
水量も豊富、西内谷林道出合から林道を歩き、なるべく忠実に右股下部から入渓したいが・・・さて何が出ますか!?
■西内谷林道を歩き左股の橋(わさび谷)を越えた辺りに、こんな『科捜研の女』・・(笑)みたいな標識が建っている。おそらくこの辺りの下が右股と左股の
分岐地点のはずだ。比較的緩斜面になっているこの標識の裏手から谷に下降する。
■入渓直後・・やはり水量は多めで谷の雰囲気も良い。 何だか10数年前と渓相が変わっているような気がしたが!?
■釜を横切って水流を交わして小滝を直登。 この辺りか快適だった。
■第1ゴルジュ。水量多くて中央突破は困難!?右岸をヘツるがこれも中々悪い。 2段目はザイルを出してフィックスした。飛沫を浴びながらのセット。
■新調のロカを腰にザイルを引いたのはsimo. 出だしがスリリング。滝上まで出ると更にもう1段の滝!これも直登不可能で右岸のに活路を求めるが。。。
■右岸谷筋から高巻くがこれも悪い。Nグレード(ヌメリグレード)V9ぐらい。(笑)
■巻き終わった地点は癒しの渓相。右岸からの滝が美しい☆☆☆
■予想以上に西内谷右股下部の遡行に時間を費やしたが、
付近の景色も水質も良好で、遡行者を飽きさせない♪ 良い谷です。
ここから淡々を遡行し、西内谷右股最後の橋を通過~
一ノ沢出合を目指す。
■最後の橋を越えて落ち着きを取り戻した西内谷右股を淡々と遡行する。 ■一ノ沢は、小滝の連続区間で出合う。
■水量も豊富で変化に富む一ノ沢。 フリーで登れる小滝が多い
■深い釜を持った2段滝。 ここも美しく楽しい区間だ☆ ■simo, 青空に抜け上がる☆
■青空と原生林と澄んだ水・・・ 沢屋に生まれて良かった・・と、実感する場面☆
■爽快・快適・・・と言う以外に言葉が見つかりません。 両岸の原生林は本当に本当に見事でした☆
■稜線が近づくぎりぎりまで水流が流れてた。 最後の二股を左にとって、浅い藪を少し漕げば稜線に飛び出す☆
■顕著な稜線に飛び出した。ここから概ね北北東に向かって尾根道を下る。微妙な踏み分けもあって、付近は原生林で実に快適な下降路だった。
■見事な枝ぶりのブナの大木・・・ これぐらいのブナが乱立する豊かな森でした☆
■下降路には踏み分けが続いていて、明確な稜線が続いているので
快適に下れる。尾根筋にはツガの大木にナラ、ブナが乱立、ヒメシャラも
混じる完璧な原生林帯であった。
このまま林道まで出てくれると良いのだが、1262mのジャンクションピーク
から進路を東に取ると、ここまでは踏み跡も明確だ。更に進み稜線上に
馬酔木の低木と石灰岩が出始めた地点から、少しルートファインディングが
要求される。 そこは現場処理能力を活かして安全に下れる進路を探しつつ
出来るだけ尾根を外さず下ると、西内谷林道に飛び出す。
この尾根は、地図読みとコンパス使いの練習にとても良いと思います。
地図で見たままの地形が目前に広がって来るますからね♪
かくして無事に林道に脱出~車に帰着しました。
一ノ沢(仮称)は、原生林溢れ変化に富む、良い谷でした☆
それでは皆さん、また妙なる森でお会いしましょう☆
■ラッシング資材用スリング ■ツキノワグマ
■今回試しに、機械や貨物の荷固め(ラッシング)用の、スリングテープをお助け紐で使ってみました。いつもの特大25mm幅テープよりもさらに一回り太いし
ゴワつくので使いにくいかなぁ~・・と思いましたが、何となく普通に使えました☆ 2トン程度の強度もありますし、しばらくこれでやってみようと思います。
少々余分に在庫してますので、ご興味がある方はお問い合わせください~♪
尚、上記 右側の写真は関係ありません。。(笑)
■時 期 : 2,015年6月6日
■地 図 : 畝 野
■メンバー : iso, simo, cha, ayakichi, sg
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