北川八戸地区 紅渓石輝く渓 
 下の谷・左股~ 642ピーク
  (2016.10-04)

◆宮崎県北川町、唄げんか大橋でお馴染みの北川水系には実に多くの支流・支谷が入っていて、そのどの流れも概ね水質が良いのではないだろうか☆ 
藤河内渓谷や桑原川の水の美しさをも際立っていると思う。そんな中でも唄げんか大橋から更に下流のエリアにも両岸から多くの支谷が差し込んでいるが、
この地域はかなり標高が低く、抜けた先のピークが1000ⅿに満たない個所が殆どで、それゆえ中々足が向きにくいエリアだと言えるのかもしれない。
今回の下の谷も入渓地点の標高は実に22mで抜けたピークも642mと、宝満山より低いのだ。しかしながら地形図から見る面構えは実に良く何やら滝マークも
記されていて、興味がそそられる。 雨上がりのこの日、シーズンも終盤につきいっちょ冒険でもしてみましょうか♪




◆唄げんか大橋道の駅でキャメちゃんと合流~下流に向かい椎葉谷トンネルを抜けた先の八戸集落に入るとそこは、山間に田畑が広がる味わい深い農村が広がる。
集落の中ほどにある八戸コミュニティーセンター前の広場に車を置かせてもらおうと、地元の方々に話をしてみると、山に登ると言う我々に不思議そうなまなざしで
眺めると、『ここら辺んいはヒルがものすごく多いよ!』とご忠告頂いた。その後も会う人会う人みな異口同音に 「ヒルが居るから気をつけなさい!」と注意喚起され
軽トラックで通りかかったおじさんはご丁寧にも綾吉の足元にエアーサロンパスまでふきかけてくれた。八戸の民は実に心の優しい人々でした。 さて、入渓予定の
川はと言えば、田んぼの中を流れる用水路のような小川・・^^; でもこんな事態はそれほど珍しいわけでも無いので、意気揚々と上流に向かいました!




 ◆車を停めて、エアーサロンパスをふりかけてくれた優しいおじちゃん☆   ◆この八戸地区は宮崎県特産の硯石@紅渓石の唯一の産地のようでした☆
 ●後からわかった事ですが、この八戸集落で採れる紅渓石は硯石とそてとても優秀で、その昔天皇陛下にも献上されたと言う宮内省御用達の逸品だったようです。
 北川村史には『
日向国東臼杵郡北川村大字川内名村字八戸門ゲンサイキ山ベンジが谷』から採掘された・と記されていて、最初に硯を拵えたのは
 延岡藩士の河原新蔵と言う人で、採掘場所は河原ヶ谷・・とも言われていたそうです。この下の谷の対岸にある河原ヶ谷の事がどうか・・それはわかりませんね~♪ 

       




◆入り口の小川感からは想像出来ないくらいの渓相☆ 大渓谷の貫禄すら感じる美しさ☆    ◆紅渓石の赤みが光る美瀑、八戸観音滝☆
  




◆八戸観音大滝の上部は、傾斜のゆるいゴーロ河原歩きがしばらく続く。
  




◆中流域ごろから、釜付の小滝が点在する中々の渓相☆ ・・・ しかし付近にはヤマヒルがうじゃうじゃ・・・^^;
  



◆2条2段の滝。30m ザイルスケールで、≒20m弱の滝。左壁から右壁に移り登攀。2段目以降は左側をシャワーフリーでも行けた!pooさん突破☆
  





  



◆左股に滝マークが記載されている滝。下部はワンポイントスラブ~上部バンドまではかなり立っていてヌメるフェイスに, isoさんザイルを伸ばし、バンドをトラバース!
  




                 ◆このシャワー&トラバースが痺れた。一歩目悪い、ヌメる、明確なホールド目視できない^^; 手探りムーブ☆
 

 




◆大滝を越え傾斜も落ちて雰囲気も良い☆ でも休憩中でもじっとしてると、ヒルが足元にたかってくる・・^^;
  



                     ◆稜線間際まで小滝を交え水流があり、フリクションも良い軽快な遡行ができる。
  





◆沢涸れからひと登りで稜線に脱出!地図上の642ピークには、カネカ?の山火事注意の看板が付いていた。下山は立派な踏み跡の尾根道を下山。




◆途中、高圧鉄塔の建設現場を越えて、少々不明瞭な部分もあるが、地図上の破線のソマ道に接続~八戸集落の住居の中ほどに出てきた!


●無事下山、皆さんお疲れ様でした。いやいやこの八戸地区の下の谷・・・標高からは想像できないくらい貫禄のある渓で滝も秀逸! 下山も中々の長さもあり、
 しっかり歩かされた谷でした。下山中には香りも姿もマツタケそっくりのキノコを発見! 帰宅後調べてみると、バカマツタケ・・と呼ばれる大変美味しい優秀な
食用キノコみたいでした☆ この界隈、まだまだ面白そうな渓谷がありそうです♪ それでは皆さん、また妙なる森でお会いしましょう☆





◆時  期  :  2016年10月4日
◆地  図  :  熊  田
◆メンバー  : iso, poo, hyaku, came, wata, ayakichi, sg







                                            




































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